道の駅ウトナイ湖改修へ 市、10月末めどに設計案 22年度工事
苫小牧市は道の駅ウトナイ湖(植苗)の改修工事に向け、10月末をめどに設計案を固める。強風対策のため入り口正面に設置しているパーティションを撤去し、入館してすぐにウトナイ湖が広々と見渡せる開放的な構造に変更するのが主な目的。工事は2022年度、利用者が比較的少ない冬に実施する予定としている。

来年改修予定の道の駅ウトナイ湖
パーティションは幅5メートル、高さ約1・8メートル。館内に入ると正面に配置されており、来館者が狭く感じたり、自然豊かなウトナイ湖の眺望を遮ってしまったりする課題を抱えていた。市は、開設から10年以上経過したこともあり、来年度の施設改修に向けた設計作業に着手した。
また同駅には、植苗や美沢地区で収穫された新鮮な野菜を格安で販売する直売所がある。隣接して豚まんなどのテークアウトコーナーもあり、レジは別々だが、来館者がどちらで会計したらいいか分からず困ることもあった。
このため売り場の配置換えをすることで利便性を高めるなど、現場から寄せられた要望も踏まえて改修内容を検討する。ディスプレーに映像や文字を表示する「デジタルサイネージ」などを活用した情報発信も視野に入れる。
市の観光振興課は「自然豊かな景色を、開放感が感じられるスペースで楽しんでほしい。来館者が利用しやすい施設を目指すことで、利用者増につなげたい」と話している。
同施設は09年10月、道内108番目の道の駅としてオープンし、植苗・美沢プロジェクトが市の指定管理者として運営している。開設当初から多彩な売店やレストランを備えた本格的な観光拠点として注目され、旅行専門雑誌「じゃらん北海道」の道の駅ランキング2021では総合9位にランクインした。
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