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国内初「ナデシコクラゲ」 深海1100メートルのポリプから育てる 加茂水族館

 鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で、国内で初となる「ナデシコクラゲ」(仮称)が展示されている。岩手県沖の水深約1100メートルの深海の空き缶から見つかったポリプ(クラゲを生み出す固着性の形態)から育てられたもので、飼育担当者は「人工物と生物の関係を考える上でも重要」としている。

加茂水族館に展示されたナデシコクラゲ

 このクラゲのポリプは2012年3月、北里大海洋生命科学部の三宅裕志准教授らの研究グループが、岩手県山田町沖で海洋研究開発機構の無人潜水機「かいこう」などを使い、海底ごみが海洋生物に与える影響を研究するために潜水調査した際、水深1127メートルにあった空き缶から見つかった。餌を与えて育て、遺伝子解析したところ、国内では見つかっていないクラゲだった。

 学名は「Earleria purpurea(エアレリア パープレア)」。標準和名はないが、口唇部が紫の花のような形であることから、三宅准教授が「ナデシコクラゲ」と仮に名付けた。海洋生命科学部のミニ水族館「北里アクアリウムラボ」(神奈川県相模原市)のほか、クラゲの飼育研究が世界トップクラスとして加茂水族館と新江ノ島水族館(同県藤沢市)にポリプとクラゲを分けてもらい、今月6日から同時に公開している。

 加茂水族館には今年1月20日にポリプとクラゲが届き、館内で生まれた個体を含め約30匹を展示した。大きさは直径約5ミリから約2・5センチで、大きな個体は紫の花のような口唇がはっきりと分かる。

 飼育課の佐藤智佳さんは「小さいが、特徴である紫の花のような口唇をじっくり見てほしい。また、クラゲが増えるにはポリプが付着する場所が必要で、今回は水深1100メートルの海底のごみがそういう場になっていた。人工物は海を汚す面もあるが、それをよりどころにしている生物もあり、生命のたくましさなど考えさせられることが多い」としている。

 今後、常設展示する。ポリプを育てれば、クラゲを増やすことができるという。

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