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紀伊民報社

それぞれの思いつなぐ 聖火ランナー180人力走

蒲田勝さん(右)へと聖火を受け渡すトゥル・ブラッドさん=9日、和歌山県田辺市新屋敷町で

 東京五輪の聖火リレーは、9、10日の2日間で約180人のランナーがトーチを掲げて和歌山県内14市町、15区間を巡った。紀南では、俳優の小西博之さん(61)、1964年東京五輪陸上競技に2種目で出場した蒲田勝さん(80)=いずれも和歌山県田辺市出身=らが力走、それぞれの思いをつないだ。

 聖火は9日、新宮市、那智勝浦町を経て串本町へ。トルコから来日して串本町役場に勤務するオズカヤ・ドゥルナさん(33)が「日本とトルコの友情を世界に発信したい」という思いで国の名勝・天然記念物の橋杭岩近くからスタート。沿道では観客が日本とトルコの国旗を掲げて応援した。
 串本町では、11人のランナーが橋杭海水浴場などを走った。第4走者を務めた小学校教諭の岩城英里さん(30)=白浜町=は、大阪国際女子マラソンなど各地のマラソン大会に出場しているという。「子どもたちに走ることや挑戦することの楽しさを伝えたい」と力を込めた。
 白浜町では、白良浜の向かいの公園から円月島近くまでの海岸沿いや「とれとれ市場」で、女子硬式野球に打ち込む支援学校教諭の吉田奈美さん(45)=白浜町=ら13人が走った。
 白良浜近くの浜通りで、沿道からランナーを応援した公営温泉勤務の福田吉夫さん(67)は「自分の住んでいる町で聖火リレーを見ることができて感動した」と話した。
 田辺市では、小西さんが文里芝グラウンドをスタート。小西さんは2005年に末期の腎臓がんを患ったが、がんを受け入れて共存しているといい、命の大切さを訴えている。走行後、「人生で一番うれしい時間だった。生きているとこんなご褒美がある。母校(神島高校)の前からスタートできたことも神様のプレゼント」と感激した様子。「生きていたら絶対にええことがある。諦めたらあかん」と呼び掛けた。
 田辺市で最後の走者になった蒲田さんは、同市に住む弟の嵩さん(73)らが応援する中、紀南文化会館前でゴールした。1963年の山口国体では成年男子100メートルに蒲田さん、少年男子100メートルに嵩さんが出場。今回の聖火リレーで、希望していた兄弟でのトーチリレーはかなわなかったが「コロナ禍の中、無事に聖火リレーができて、兄弟や親戚、多くの観衆の中で走らせていただいて感動した。オリンピックが無事に開催されることを願っている」と、すがすがしい表情で語った。
 聖火は9日、和歌山市の和歌山マリーナシティでゴールした。10日は和歌山市の和歌山城前を出発し、岩出市、紀の川市、かつらぎ町、高野町を経て橋本市の市運動公園でゴール。奈良県に引き継ぐ。

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