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「最後の入学生」決意新た 鶴岡准看護学院 21人誇りと自覚持ち看護の道へ

 鶴岡准看護学院の「最後の入学式」が8日、鶴岡市馬場町の同学院講堂で行われ、男女合わせて21人(男子1人、女子20人)が入学した。ここ数年、学院生の定員(25人)割れが続いていたほか、厚生労働省の新しいカリキュラムに対応する講師(医師)の確保が難しくなり、昨年5月、運営母体の鶴岡地区医師会で閉校を決めた。今回入学した1年生が卒業する2023年3月で60年余りの歴史の幕を閉じる。

 鶴岡准看護学院は、明治時代から存在していたが、1959年に県の認可が下り開設。これまで約1500人が卒業し、地域医療を支えてきた。

 入学式には、保護者や在校生、職員など関係者合わせて約60人が出席。鶴岡地区医師会会長で同学院の福原晶子学院長が「身体だけでなく、心の看護が求められている時代。思いやりや協調性、判断力が備わった人間力というものを磨いて下さい。最後の学院生として全員そろって学びやを巣立つことを願っています」とあいさつした。

 新入生を代表して佐藤梨音(りおん)さん(18)=鶴岡中央高卒=が「最後の入学生として誇りと自覚を持ち、一日一日を大切に過ごしたい。2年後に准看護師になり、社会貢献することを誓います」と決意を述べた。

 新学院生は、午前中に鶴岡市内の開業医などで「看護助手」として実地を積み、午後は学院で勉学に励む。市立荘内病院でも研修を重ね、准看護師を目指す。

福原学院長(前列左から3人目)や職員と記念撮影する「最後の入学生」

誓いの言葉を述べる佐藤さん

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