水月公園の桜永遠に 千本桜構想プロジェクトが区切りの植樹

水月公園千本桜構想プロジェクトで、園内に桜の苗木を植樹する関係者
桜の名所として知られる下諏訪町の水月公園の桜の木を増やす取り組みをしている「水月公園千本桜構想プロジェクト」は29日、同公園内で植樹作業を行った。メンバーら15人が参加し、諏訪湖を眼下に望む高台の園内に桜の苗木16本を植えた。
2018年に町が調査した園内の桜は584本で、約9割がソメイヨシノ。そのうち3割以上が50年を超える老木だったという。同プロジェクトでは18年度からの5カ年計画で、ソメイヨシノと花期がずれるヒガンザクラや八重桜などへの樹種転換により観桜期間を延ばすとともに、老木から若木に転換する取り組みなどを行ってきた。 18年には町制施行125周年記念事業としてプロジェクト1回目の植樹を行い、町民とともに30本を植えた。19年には2回目として17本を植樹。今回は3回目で、鮮やかな紅紫色で一重咲きする「陽光桜」11本、八重桜の「関山」5本を植樹した。
同プロジェクトは園内の桜を千本にまで増やす計画だったが、園内で新たに植樹できる場所がなくなったため、今回の植樹をもって当面の間、活動を休止することにしたという。
プロジェクトの西村和幸会長は「千本にはならなかったが、植えた木は10年、20年後に見事な花を咲かせ、水月公園の桜は永遠に続いていく」、宮坂徹町長は「プロジェクトは一時休止となるが、その間、町で維持管理をしっかりと進めていく」と話していた。
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