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新手法で個体群動態確認 島嶼小型フクロウ保護に光明 北海道大学研究チーム

リュウキュウコノハズクの亜種で大東諸島に分布するダイトウコノハズク。左足に個体識別用の黄色の足環が見える(髙木昌興教授撮影)

 石垣島や西表島をはじめ南西諸島に広く分布するリュウキュウコノハズクの詳細な個体群動態を北海道大学の研究チームが最新の統計手法を使い、初めて明らかにした。研究は南大東島の個体群を対象に行われ、同島の個体数は人為的に移入されたネコやイタチの影響で減少傾向にあることが判明。今後の対策の必要性が明らかになった。個体群生態学の専門誌「Population Ecology」に22日、オンライン掲載された。

 フクロウの仲間は夜行性の種が多いことと合わせて、多くが分布する島しょ部や熱帯域へのアクセスの悪さからこれまで調査研究や科学的知見に基づいた保全活動が進んでいなかった。

 研究チームでは2012年から18年にかけて903個体へ標識となる足環を装着。再捕獲などにより延べ2526個体のデータを蓄積。個体群動態に関わる個体数や生存率、産仔率などさまざまな要件を合わせて同時推計した。

 通常、オスとメスの個体数は同じと仮定するが、今回の長期にわたる調査で抱卵中のメスがネコやイタチの被害に遭い、オスより個体数が少ないことも分かり、雌雄比を考慮することでより詳細な結果が得られた。

 同大学の髙木昌興教授は「島それぞれに生息する個体群は遺伝的に少しずつ違っている。それらを保全することで八重山や沖縄全体のフクロウの保全につながる」と強調した。  論文は「Population Ecology」(https://doi.org/10.1002/1438-390X.12080)で閲覧できる

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