菅原会長からエールを受け、角界での奮闘を約束する北村さん

　釧路市出身で大相撲の八角部屋＝八角信芳親方（元横綱北勝海）＝に入門する北村悠真さん（１８）が２３日、釧路柔道連盟（菅原賢司会長）に角界入りを報告、故郷の恩師・先輩たちから激励を受けた。中学時代、釧路で柔道から多くを学んだ北村さんは「期待に応えられるよう、毎日毎日を大事に精進する」と語り、活躍を誓った。

　釧路市立北中学校から柔道を始めた北村さんは、飛躍を期して東海大札幌高に進学。高校在学時に稽古に打ち込む中で、八角部屋の関係者が恵まれた体格を認め角界入りを促したのを端緒に、高卒後に入門する決意を固めた。２月１４日には日本相撲協会の大相撲春場所の新弟子検査に合格、第一歩を踏み出した。現在の身長は１８３㌢、体重は１６５㌔。

　釧路柔道連盟は、釧路で柔道に親しんだ北村さんを激励しようと、指導者らが釧路市総合福祉センター内の柔道場に集結、エールを送った。菅原会長は武道の心構えとして「百錬自得」という格言を示し「何回も何回もやれば自然と身に付く。相撲は一瞬で勝負がつくが、それだけに日々の稽古に努めてほしい」と指導した。さらに「成長していく過程で、心のよりどころがあるのは大きい。釧路から応援し続けるよ」と穏やかに語った。

　同センターの柔道場は北村さんの原点ともいうべき場所で「懐かしく、たくさんの思い出もある。お世話になった皆さんにあいさつできてよかった」と笑顔。４月には上京する予定で「自分よりも大きな相手とぶつかることは楽しみ。釧路からの反響の大きさに驚いているが、必ず力に変える。柔道同様、力強い相撲を貫き、番付を上げていきたい」と抱負を語った。