仮想ミュージアムになった記念会館の様子

　最先端技術を活用したバーチャル展示空間「３Ｄ　ＥＸＨＩＢＩＴＩＯＮ　ＳＩＴＥ　ＵＢＥ（３Ｄエキシビションサイトウベ）」（http://vr-ube.jp/）が公開された。サイト内では、３Ｄになった宇部市の記念会館を自由に移動しながら非接触、非対面の展示を楽しめる。３１日まで。 　 　市は、中心市街地に新たな魅力を創出し多様な人々が交流するまちづくりにつなげようと、社会実装実験的な仮想空間に取り組んだ。ＳＡＫＩ－ＤＯＲＩプロジェクト（真部尚志代表）が、エネルギア・コミュニケーションズ事業創造部事業開発チーム（広島市）と事業共同体となり企画、制作、展示を進めた。 　 　仮想ミュージアムの閲覧はパソコンに限定。マウスとキーボードで操作しながら、スタインウェイピアノの音色が流れる立体的な館内を進む。渡辺祐策の紹介動画や、市内出身で武蔵野美術大デザイン情報学科を今月卒業予定の真部和香子さんによる「ＪＩＤＦ学生文化デザイン賞２０２１」（日本デザインフォーラム主催）グランプリ受賞作「『美しい！』の図鑑」を展示。近日中に、ダブルストレーラー視点で見る宇部興産専用道路の映像も公開する。 　 　また、次世代通信規格「５Ｇ」を整備している、うべ産業共創イノベーションセンター志（うべスタートアップ）に行くと、パソコンを持っていない人でも大きなモニターや植物スピーカーを使って仮想ミュージアムを楽しむことができる。 　 　市・中心市街地にぎわい創出推進グループは、観光資源や特産品を楽しめるコンテンツとして、展示終了後の活用も考えている。