全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

バイオ燃料とハイブリッドドローンで試験 島間物流に成功 ユーグレナ社など

竹富港からクルマエビを運ぶハイブリッドドローン=16日午前、八重山漁協近くの石垣漁港

 バイオ燃料を生産する㈱ユーグレナ(出雲充代表取締役社長)=東京都=と、エンジン発電機搭載型のハイブリッドドローンを開発する㈱エアロジーラボ(谷紳一代表取締役)=大阪府=が16日、ハイブリッドドローンにユーグレナバイオ燃料を使用した日本初の物流実証試験を竹富島・石垣島間で行い、成功させた。離島間物流の課題を解決する1歩としている。

 バイオ燃料はユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントで製造されたもので、微細藻類ユーグレナと使用済み食用油などを原料とする。燃料の燃焼時に二酸化炭素を排出するが、ユーグレナが光合成によって吸収するため、排出量実質ゼロのカーボンニュートラルを実現している。

 エアロジーラボ開発のハイブリッドドローンは発電機を搭載しているため最大150分の飛行が可能。重量は20㌔。最大積載量は4㌔。2020年10月に開発、ことし2月からはKOBASHI HOLDINGS㈱(小橋正次郎社長)=岡山県=の子会社と量産体制を構築している。

 実証試験では、ユーグレナ竹富エビ養殖㈱で生産された活クルマエビ1㌔を発泡スチロールに梱包してドローンに積載。竹富港を離陸して高度100㍍の上空を飛行、約15分後に石垣漁港に着陸した。

 出雲社長は「目的は離島振興。クルマエビなど高付加価値のものやワクチンなど大切なものを運ぶことができる。成功したことで利活用の範囲が広がる」と期待。

 谷社長も「ハイブリッドドローンは島しょ部の物流に適している。バイオ燃料なので地球に負荷をかけない。離島の問題解決に頑張りたい」と話した。

 実証試験にはKOBASHI HOLDINGSと㈱リバネス(丸幸弘代表取締役グループCEO)=東京都=が協力した。

関連記事

紀伊民報社

古道始まりの地をPR 「シオゴリ」モニュメント

 和歌山県田辺市の扇ケ浜に設置された「SHIOGORI(シオゴリ)」の文字をかたどったモニュメントの除幕式が16日にあった。「潮ごり」は熊野詣での事前儀式。熊野古道の世界遺産登録20周年に合わせ...

荘内日報社

北の玄関口地域を担う施設に 日沿道IC隣接 新「道の駅」など遊佐PAT住民..

 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の延伸を見据え、遊佐町が遊佐鳥海インターチェンジ(IC、同町北目)隣接地で、新「道の駅」を中心に2027年度初頭の開業を目指す多機能型休憩施設「遊佐パーキングエリアタ...

ヒグマ骨格標本の製作進む 足寄動物化石博物館でナウマン象記念館と畜大

 ヒグマの全身骨格標本の展示を計画している幕別町の忠類ナウマン象記念館と帯広畜産大学が5日、足寄動物化石博物館で標本作りを行った。同博物館の澤村寛特任学芸員から骨格の構造を学びながら作業を進めた。 ...

脱炭素へ計画認定 奄美空港、鹿児島県内で初 国交省

 鹿児島県が国に申請していた奄美空港(奄美市笠利町)の脱炭素化推進計画について、国土交通省は16日までに認定すると発表した。計画は2050年度の温室効果ガス排出量ゼロを目標に設定し、それに向けた...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク