「協働ロボット」可能性学ぶ

人と一緒に働くことができる「協働ロボット」を実演
人と共に働く「協働ロボット」について理解を深める技術講演・実演会が20日、三川町の県工業技術センター庄内試験場で開かれ、これまでの産業用とは異なる協働ロボットが持つ可能性に触れた。
同庄内試験場を事務局に庄内一円の中小企業174社が加盟する庄内工業技術振興会(板垣昌之会長)の電子技術研究会(渋谷賢治会長)が主催。県工業技術センター(山形市)では2015年10月、ロボットに関する情報共有、技術開発の振興を目的に「やまがたロボット研究会」を設立し、経済産業省の補助を活用し各種ロボットを導入し企業がロボットに触れる場を開設しているが、費用対効果が分からない、中小企業が求めるロボットラインを受注できる企業がないといった課題があるという。
こうしたことを背景にまずは協働ロボットへの理解を深めてもらおうというもので、この日は会員企業から33人が参加。初めに県工業技術センターの一刀弘真主任専門研究員が「IoT協働ロボット仮想生産ラインのご紹介」として、労働安全衛生法の規定で防護柵を設置するなどの安全対策が必要だった従来の産業用ロボットと異なり、人と同じ空間で作業できる協働ロボットについて説明。プログラミングも簡単になり、「現場作業の女性でも入門しやすい」などと最近の傾向を紹介した。
引き続き、住友重機械工業(東京都)が取り扱う協働ロボット「ソーヤー」について企業担当者が説明し、実演。柔軟な動きでぶつかっても人が巻き込まれないといった安全面、簡単な操作手順を紹介。「人手不足となる中、単調な作業や夜間の仕事などにメリットがある」などと話した。
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