三種町琴丘中が「体力つくり」コンテスト日本一

琴丘中が小規模校の部で文部科学大臣賞を受賞し、カップを持つ畠山君と賞状を手にする田村さん
体力づくりの取り組みを通し、たくましく生きる力の育成に成果を上げている全国の中学校を表彰する「第34回毎日カップ中学校体力つくりコンテスト」で、三種町琴丘中(長浜中校長)が最高賞の文部科学大臣賞(小規模校の部)を受賞した。〝日本一〟に輝き、長浜校長は「生徒の個性に応じた保健体育の授業など工夫を凝らした取り組みが評価され、大変うれしい」と喜んでいる。
同コンテストは毎日新聞社の主催。全国で成果を上げている中学校の顕彰により生徒が自発的に運動し、生涯にわたり体力・健康づくりに取り組むきっかけにしようと実施している。
今回は全国から2322校がエントリーし、春に行った3年生男女の「新体力テスト」の成績、各校の体力アップに向けた取り組みなどをまとめた調査票、オンラインのプレゼン審査が行われ、最高賞の文部科学大臣賞(大規模校、小規模校各1校)をはじめ、主催者賞や日本中体連賞などを選出した。
琴丘は生徒の体力づくりを学校教育目標の「社会で通用する人間の育成」に向けた重点目標の一つに掲げている。昨年度まで5年連続で上位入賞し、保健体育の藤原幸洋教諭は「先輩から取り組みが受け継がれ、生徒は自然と運動を頑張っている」と話す。
今年度も全校生徒90人が運動に親しんできた。保健体育の授業では、種目のルールや人数制限を臨機応変に変え、生徒の運動能力にかかわらず誰でも参加しやすいように工夫を凝らし、意欲を高めている。また、生徒同士で学びを深めてもらいたいと、グループやペアの活動を多く取り入れている。
部活動では運動部と文化部の合同トレーニングで基礎体力アップを図る。生徒の運動習慣が定着し、部活動引退後も自主トレーニングに取り組む3年生も多いという。
3年生の学級委員長で野球部前主将の畠山晴也君は「先輩方が上位入賞していたので、今年度は絶対に最高賞を取ろうと思って取り組んできた」と胸を張った。副委員長で吹奏楽部前部長の田村香里奈さんは「運動部と体を動かしたことで肺活量が増え、演奏に役立った。来年度も継続して頑張ってほしい」と話した。
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