ワカサギ採卵へ 諏訪湖流入河川で「やな場」準備

やな場を設置する渋崎採卵組合=諏訪市渋崎の上川
諏訪湖に流入する河川で採卵用のワカサギを捕獲するための「やな場」の準備が始まっている。諏訪市渋崎の上川では、渋崎採卵組合(伊藤忠雄組合長)が5日までに河口から約800メートルに設けた。県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)によると、湖内のワカサギは「昨年に比べるとやや小ぶりだが、例年並みの大きさ」という。
ワカサギの遡上(そじょう)と採卵は毎年春に行われ、4月ごろ最盛期を迎えるとされる。伊藤組合長(80)は「自然相手のことだから今年がどうなるかは分からないが、期待はしたい」と話した。
やな場の設置は湖内のワカサギの成長を考慮しながら、毎年この時期に準備している。上川のやな場は左岸から対岸に向かい、約50メートルの長さで設けた。5日は組合員6人が鉄材を組み合わせて網を仕掛ける場所などを作っていた。組合員たちは「大変だけど、毎年のことだからね」と話しつつも笑顔を浮かべながら準備を進めていた。
同支場の降幡充支場長によると、諏訪湖漁業協同組合が4日に行った試験捕りでは、体長は約6センチ、重さは平均1・15グラム。昨年11月の推定資源量は1248万匹で同月の段階では「例年並み」だった。採卵に向けた準備はほかの河川でも順次始まる。
関連記事
新馬に熱い声援 ホッカイドウ競馬開幕 門別競馬場
2025年度の道営ホッカイドウ競馬が16日、日高町の門別競馬場で開幕した。初日は前年同日比330人増の1533人が入場し、馬券の売り上げも同8・5%増の7億962万円だった。 開幕セレモニ...
紅白の梅そろう 500年前の逸話再び 太宰府天満宮から白梅頒布 荘内神社
鶴岡市日吉町から同市内の荘内神社(石原純一宮司)境内へ移された天満大自在天神社で16日、太宰府天満宮(福岡県)から分けられた白梅の植樹祭が行われた。昨年11月に天満大自在天神社の新しい社が建立された...
西日本最大級のフラワーガーデン 25日、きらら博記念公園にオープン【山口】
県が山口市阿知須のきらら博記念公園に整備中のフラワーガーデンは、25日にオープンする。約2・5㌶の敷地に11品目、18万株の県産の花苗を植え、中国地方では最大級の規模となる。入場無料。 ...
帯広畜大卒の篠崎さん国立感染症研究所で奮闘 日英で獣医師免許
帯広畜産大を2023年3月に卒業し、イギリスで公衆衛生学の修士を取得した篠崎夏歩さん(26)が、今年から国立感染症研究所(本部東京)で働いている。畜大が持つ欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の...