全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

何気ない日常が一番の宝物だった 幕別・閉校2校 最後の卒業式

 十勝管内の全高校で卒業式が行われた1日、学校再編のため今年度限りで閉校する幕別町内の江陵高(若宮栄校長)と幕別高(越坂直広校長)でも最後の卒業生が学びやを後にした。長年地域に支えられてきた歴史に思いをはせ、思い出を胸に未来へ歩み続けると誓った。

◆清陵会長が送辞 江陵高

最後の卒業式に臨む江陵高の生徒たち

 江陵高校では、保護者や教員が見守る中、最後の卒業生102人が体育館に入場。校歌斉唱に続いて、若宮校長から各クラスの代表者に卒業証書が手渡された。

 若宮校長は「皆さんはこの3年間で多くの挑戦と失敗を経験し、喜びや悲しみ、苦しみ、達成感を味わい、江陵坂を一歩一歩上るように大きく成長した。社会人としての皆さんの活躍に大いに期待している」と式辞を述べた。来賓の飯田晴義幕別町長、太田善之PTA会長が祝意を伝えた。

 在校生を代表し、同一校舎を使ってきた幕別清陵高校生徒会長の國安語さん(2年)が「同じ校舎で先輩方と過ごした2年間は最高だった。先輩たちが積み上げてきたものを私たちが受け継いでいきます」と決意を示した。

 卒業生の北山星音愛(らのあ)さんが「(新型コロナウイルス感染拡大の)このような状況下だからこそ、みんなと過ごす何気ない日常が一番の宝物だと改めて感じられた。母校が無くなるのは寂しいが、最後の江陵生としての誇りを持ち、それぞれの道を歩んでいきましょう」と答辞を述べた。

◆校歌は心の中で 幕別高

卒業式を終え、退場する幕別高の卒業生たち

 幕別高では、卒業生20人が「We love makko(幕高)」と書かれたそろいのマスクを着用して入場。越坂校長が1人ずつ卒業証書を手渡し、式辞の中で、「コロナ禍でも前向きに頑張る場面がたくさんあった。逆境を乗り越え、たくましさを身に付けた」とたたえた。

 卒業生を代表し、遠藤翔哉さん(18)は昨年12月の学校祭を「幕別の飲食店や花火業者、(同じ校舎を使う中札内高等養護学校幕別分校の)分校生のおかげで楽しく過ごせたのがいい思い出」と振り返り、「ありがとう、幕高」と感謝した。新型コロナ対策として校歌は声を出さず、心の中で歌って思い出に浸った。

 式後は教室で卒業アルバムに寄せ書きし合い、仲間との思い出に名残を惜しんだ。道警に就職する佐藤走汰さん(18)は「在校生が少ない中で寂しさもあったけど、先生方の手厚いサポートで夢を実現できた。幕高に来てよかった」と話した。

 同校は1948(昭和23)年に道立池田女子高校幕別分校として開校。今回で56回目の卒業式を迎え、6811人の卒業生を送り出した。

関連記事

紀伊民報社

二階氏三男に出馬要請 次期衆院選の新2区 和歌山県町村会

 和歌山県町村会(会長=岡本章九度山町長)は24日、自民党の二階俊博元幹事長の公設秘書で、二階氏の三男に当たる伸康氏(46)に、次期衆院新2区への立候補を要請した。伸康氏は「今は秘書の立場。これ...

危険運転トラえる! おびひろ動物園 マオ、「広報官」に任命

 帯広署(工藤博光署長)は23日、おびひろ動物園(稲葉利行園長)のアムールトラ「マオ」(雌、13歳)を「交通死亡事故抑止広報官」に任命した。危険な運転者を「捉(トラ)」え、交通死亡事故ゼロに「トラ...

荘内日報社

酒田中心部に複合シェア施設 空き店舗リノベーション 移住者の新たな受け皿 プ..

 酒田市中心部の空き店舗を活用してシェアオフィスとシェアハウス、飲食店の展開を想定する店舗・キッチンを合わせ持つ「複合シェア施設」を整備する「ブランニュースペースなかまち」プロジェクトがスタートし...

宇部日報社

バス・タクシー運転士不足対応策など意見交換 公的支援や業務効率化を 確保..

 バス・タクシー運転士確保対策連携協議会の初会合は23日、県庁で開かれた。深刻化する運転士不足に対応するため今年度から始まった連携事業の一環。委員8人が現状や対応策について意見を交わした。 ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク