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北羽新報社

能代市でコロナワクチン接種始まる 秋田県内初

ジェイコー秋田病院で新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まり、接種を受ける大塚院長(代表撮影)

 新型コロナウイルスワクチンの接種が19日、県内では初めて、能代市緑町のジェイコー秋田病院(大塚博徳院長)で始まった。全国100施設の医療従事者を対象にした「先行接種」で、初日は大塚院長ら12人が米製薬大手ファイザー社製ワクチンの接種を受けた。一番最初に接種を受けた大塚院長は、ワクチンへの期待を語るとともに、副反応などを調べる健康調査に積極的な姿勢を見せた。同病院では職員ら395人が3月24日までに2回の接種を終える計画。

 ファイザー社製のワクチンは、新型ウイルス感染症の発症を予防する効果があるとされ、日本では初めて、14日付で承認された。先行接種は全国100施設、約4万人の医療従事者を対象に、17日から順次始まっている。
 ジェイコー秋田病院は県内で唯一、対象施設に選ばれ、該当者450人のうち395人が接種を受ける予定で、18日にワクチン195本(1170回分)が到着。19日は12人(ワクチン2本分)、22日以降は平日午後に1日当たり54人(9本分)ずつ進める。3週間あけて2回接種する必要があり、1回目は3月3日で終え、2回目は3月12~24日に行う計画。接種後に体調不良になる人がいても業務に支障がないよう、同日に接種を受ける人数や日にちを各部署で調整した。
 接種会場は健康管理センターを利用し、初日は、実際にかかる時間など運営面の検証も兼ねて実施。ワクチンは前日夕方に超低温冷凍庫から冷蔵庫へ移して解凍してあり、30分ほど室温に置いておいたものを、看護師2人が希釈用生理食塩液で薄め、ワクチン1本から6本の注射器に分けて準備。アナフィラキシーショックへの備えも整えた。
 接種は、同病院小児科の大塚美穂子医師が担当し、大塚院長をはじめ医師、看護師、事務職員、薬剤師の計12人に、上腕への筋肉注射でワクチンを打った。受け付け、医師の予診へと進み、12人の接種終了までに要した時間は15分ほどで、それぞれ15分間の経過観察の後、「接種記録書」を受け取り、職場に戻った。夕方までに体調不良になった人はいなかったという。
 一番手で接種し、15分間の経過観察を終えた大塚院長は、注射の〝感触〟について「針を刺した感触はあるが、通常は薬液を入れたとき『入れられてるな』という感触があるが、全く無かった。(皮下注射の)インフルエンザワクチンよりも打った感覚はない」と話した。また、「非常に期待の大きいワクチン。ぜひ協力したいと思った。予防に対する期待もあるけれど、世の中の沈んだ、この状態を打破できるのはワクチンではないか、という期待を持っている」と語った。
 先行接種では、対象者約4万人のうち、接種後の登録順に約2万人について国は健康調査を行う。副反応情報などを収集・公表し、今後、接種を受ける人が判断する上での参考材料として情報提供する。1、2回目とも、接種当日とその後1週間程度、日誌へ記録・報告し、観察期間は2回目接種後4週間までとされている。同病院は、登録の有無にかかわらず、接種した全員に観察日誌を配布し、体温や副反応など記録してもらう。大塚院長は「ワクチンの効果(の評価)はおそらく半年後、1年後にしか分からないのかもしれないが、その前に副反応は出てくると思う。程度などを正確に、正直に協力したい」と話し、「先行」に参加する責任感をにじませた。
 接種順位が高い「優先接種」の対象者は、医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する人と高齢者施設の従事者、ワクチンの供給状況によっては60~64歳も加える。医療従事者は3月中旬、市町村が実施主体となる高齢者は4月1日以降の開始とされている。予防接種法で定める「臨時接種」で、16歳以上が対象。妊婦を除いて「努力義務」があるが、強制ではなく個人の判断による。

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