成人まで熟成します 原中ワイン完成 長野県原村

自分たちで育てたブドウで醸造された「原中ワイン」を完成させた原中3年生
原村原中学校の独自キャリア教育「原村学」の選択講座「原中ワインをつくろう」を受講する3年生26人は18日、同校中庭で育ててきたワイン用ブドウから醸造したオリジナルワインを完成させた。生徒たちは同講座の2期生で、先輩から受け継いだブドウの木を大切に育ててきた。ワインは5年間熟成させ、20歳の成人式のときみんなで味わう。
今年度はコロナ禍での学びだったが生徒それぞれが担当の木を世話し、9月半ばにブドウの実を収穫。塩尻市のワイナリーで委託醸造し、その間、ボトルに貼るラベルのデザインに取り組んできた。この日は26本のワインボトルと初対面。各自がデザインしたラベルを貼り付けた。今後、ロゼ16本、スパークリング10本のワインを熟成させる。
生徒の一人は木に病気が出て苦労したといい、「命を育てる大切さを学んだ」。別の生徒はパソコンを使って八ケ岳をイメージした山の写真をラベルにデザイン。「商品を作る大変さを知った」「自分たちで育てる難しさを実感した」などと振り返った。
講師で、村内でワイン用ブドウを栽培する農家の小林峰一さん(58)は「これから各自いろんな道に進むと思うが、20歳を迎え、熟成したワインと対面してほしい」と願った。
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