市議らと対面する学生たち（市役所で）

　山陽小野田市議３人が今月から下関市立大の学生８人のインターンシップを受け入れている。市内では旧市町時代を含めても議員による受け入れは初めて。３月末までの約２カ月間、議員の活動、議会の仕組みなどについて伝えていく。 　 　受け入れは森山喜久市議が４人、髙松秀樹市議と大井淳一朗市議が各２人。学生は１、２年生で、３月定例会での本会議や常任委員会の傍聴を中心に、地域活動などにも参加して政治への関心を高める。 　 　両者を結びつけたのは若者の投票率向上を目的に活動するＮＰＯ法人ドットジェイピー（本部東京都）。全国２９拠点で約５７０人の学生スタッフが中心となって、年２回のインターンシップ機会の提供、政策コンテストなどを行っている。 　 　実質的な活動初日となった１０日は、市議らと共に市役所を訪問。小野泰議長から「若者の投票率の低下が懸念されているが、これを機に政治への関心をさらに高めて」と激励を受け、藤田剛二市長にもインターンシップを報告した。 　 　経済学部２年の竹下慶人さん（２０）は就職に向け、自身の特性を生かせる業種を探す一つのツールと捉えて参加。「地方都市の活性化に興味があるので、それに向けた行政の取り組み、議会の関わりなどを知りたい」と意欲を見せた。 　 　髙松市議は「内容は学生の意見も聞きながら詰めていきたい。他の議員も交え、学生の視点から見たまちづくりや議員活動の問題点など、学生たちが望むテーマで討論会も開催できれば」と、若者の声を聞く機会としても捉えていた。