オンラインでつながる子供たちに工作している手元をカメラで写しだす様子

　釧路短期大学（杉本龍紀学長）は１１日、未就学児らを対象としたイベント「ＫＪＣランド」を、ビデオ会議アプリ「Ｚｏｏｍ（ズーム）」を使ってオンラインで開き、同大学の学生と参加した親子が工作や楽器作りを楽しんだ。

　このイベントは、同短大幼児教育学科の１、２年生が、地域の子供たちに自分の遊びの世界を楽しく体験できる場を提供しようと毎年開催しており、今回で７回目。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、イベント初となるオンラインでの実施となった。

この日は午前・午後の部に分けて行われ、計１５組の親子が参加。工作では風船に小麦粉を入れて作る「ふうせんにんぎょう」や、ペットボトルに米や大豆を入れて作る「ペットボトルマラカス」などを、学生らが丁寧に説明しながら作り上げた。

　最後には、作ったばかりのマラカスやカスタネットなどの楽器を使って「おもちゃのチャチャチャ」を演奏した。同短大１年の嶽菜々美さん（３１）は「オンライン上で子供たちに何かを伝えるのは難しい部分もあり苦労した。それでも中止ではなく実施できたのはよかった」。２年の河合玲那さん（２０）は「子供たちが楽しんでいるのかがよく分からなくて寂しかった。早くコロナが収束して、目いっぱい子供たちと遊びたい」と話していた。

　同イベントは１３日と１４日の午後１時３０分から同３時、１４日の午前９時３０分から同１１時まで行われる予定で参加者も募集している。問い合わせは０８０（１８９３）７０９７へ。