石垣初、エサ取れず衰弱 コアホウドリ保護

衰弱してうずくまっているところを保護されたコアホウドリの成鳥=10日午後、市内真栄里のたまよせ動物病院
環境省レッドリストで近い将来における野生での絶滅の危険性が高いとされる絶滅危惧ⅠB類指定のコアホウドリ1羽が10日、伊野田幼稚園付近の国道で保護された。付近を通りかかった地元男性が発見し、環境省石垣自然保護官事務所へ通報、同事務所職員が現場から、たまよせ動物病院へ搬送した。石垣島でコアホウドリが確認されたのは今回が初めてとみられる。
同動物病院の土城勝彦獣医師によるとテグスが体に絡みついたことで下のくちばしが縦に裂けており、エサが取れず、衰弱したものと思われる。 保護されたコアホウドリ(アホウドリ科)は体長約80㌢、翼を広げた翼開長は約200㌢になる大型の海鳥。ハワイ諸島やミッドウェー島、小笠原諸島などで繁殖。繁殖期以外は洋上で過ごす。
かつては羽毛採取のための乱獲などで、多くの繁殖地が消失。現代でははえ縄漁などの漁業による混獲死が大きな脅威となっている。
鳥インフルエンザの結果は陰性だった。
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