天竜川でザザムシ漁を体験 長野県駒ケ根市中沢小5年

天竜川でザザムシ漁を体験する中沢小学校の5年生
駒ケ根市中沢小学校の5年生25人が10日、同市下平の天竜川で「ザザムシ漁」を行った。石の下にすむ水生昆虫を捕獲し、伊那谷の伝統漁法を体験。調理して味わい地元の食文化に触れた。
ザザムシはヘビトンボやカワゲラなどの幼虫で、上伊那地方では12~2月にかけて天竜川で漁を行う。この日はザザムシに詳しい菅沼重眞さん(86)=同市中沢=のほか、同校児童に自然と触れ合う機会を提供している地元有志の団体「自然と生活体験の会」のメンバーや保護者が子どもたちを手助けした。
児童たちは長靴を履いて冷たい川に入ると、ザザムシの潜んでいそうな所を探した。協力して石をひっくり返したり、菅沼さんらが仕掛けた「四つ手」と呼ばれる網へ追い込んだりして見つけた虫を、1匹ずつ割り箸や素手で取っていった。最初は見たり触れたりするのを嫌がっていた児童も、慣れてくると積極的に集めていった。
1時間半ほどで約200グラムのザザムシを水揚げ。学校に戻った児童たちはさっそくザザムシのつくだ煮を調理して、給食の時間に珍味を味わった。
児童の一人は「たくさん取ることができてうれしかった」と笑顔。別の児童は「コリコリしていて食感が良かった」と頬を緩めた。
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