小学校で茶育授業

自分たちで入れたお茶を先生と一緒に味わう児童(小羽山小で)
小羽山小(田山満則校長)で9日、5年生67人を対象とした茶育授業が行われた。小野在住で日本茶インストラクターの才木祥子さんから、小野地区で生産される山口茶の特徴を学び、おいしい入れ方を習った。 市では、山口茶に親しみを持ってもらおうと、4年前から小学校で茶育授業を実施。才木さんが講師を務めている。今回はコロナ対策として、急須でお茶を入れる時にはビニール手袋を着用するなど、感染予防に努めた。 お茶の入れ方について才木さんは急須に入れる湯の温度と時間の二つをポイントとして挙げた。熱い湯で入れると苦みと渋みが増し、少しぬるめの湯で入れると甘みが出ると説明。苦みと渋みが特徴の山口茶をおいしく飲むには、70~80度の湯で1分抽出するのが一番で、苦みの成分カテキンは脂肪が付きにくくなる効果、甘みの成分テアニンはリラックス効果、渋みの成分カフェインは眠気覚ましの効果があるとした。 適温の湯の作り方にも触れた。湯温は容器に移し替えるごとに約10度下がることから、沸騰した湯を一度、湯飲みに入れ、急須に戻すと適温になると教えた。才木さんは、湯飲みに少しずつ入れていく回し注ぎで入れることで濃さが均一に近づき、最後の一滴においしい成分が詰まっていると入れ方のこつを伝え「お茶は誰かに入れてもらえるとすごくおいしく感じるもの。きょう学んだ入れ方で、お父さんやお母さんにお茶を出してほしい」と呼び掛けた。
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