「非常に厳しい状況」 小浜島の一本松診断 樹木医・樋口氏

一本松を診断する樋口樹木医(右から2人目)=9日午前、小浜島シュガーロード
【小浜】昨年8月に起きた台風9号の影響で枝が折れた通称・シュガーロード沿いにある一本松の診断が9日に行われ、樹木医の樋口純一郎氏は「(回復は)非常に厳しい状況」と判断した。
診断が行われた一本松は、幹が長年シロアリに侵食されてほぼ空洞状態となっているほか、道路工事により根が切断されるなどして再生が非常に困難な状態。
樋口氏によると、回復には▽土壌改良▽根の回復▽枝の修繕▽支柱の設置▽シロアリ駆除―などさまざまな処置が必要になるという。
同松の奥には、子孫にあたる松も生え始めていることから、町としては「子孫だけでも残したい」(宮里良貴財政課長)との意向だ。
同松は、明和の大津波にも耐えた「ナーンダニ(津波)の木」としての言い伝えがあり、長年島民の憩いの場として親しまれてきた。シュガーロード沿いの景観にも貢献してきた。
診断結果は今月末に報告される。それを受けて町は来年度予算に組み込むかを判断する。
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