全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

「年金教育」の方法論考察 公益大の阿部教授ら執筆

 東北公益文科大学(酒田市)の阿部公一教授(社会保障論、公的年金論、年金教育など)らが執筆した日本年金学会創立40周年記念書籍「人生100年時代の年金制度―歴史的考察と改革への視座」(法律文化社刊)がこのほど、発刊された。中で阿部教授は、学生と共に研究・実践している「年金教育」の方法論について考察している。

 若者を対象にした年金教育研究を数多く発表している阿部教授は、日本教育公務員弘済会による奨励金助成を受け2019年、国民年金への理解を深めるための教材「高校生のための年金ディベート道場」を作成。優れた功績を挙げた教員を表彰する公益大「ベストアワード」を18年度に受賞した。また、若者の国民年金加入促進に向けて歴代ゼミ学生が制作した動画は、厚生労働省主催「令和の年金広報コンテスト」で最高賞の厚労大臣賞を2年連続で受賞。自らも本年度前半のリモート授業で活用するため作製した啓発ポスターを同コンテストに応募、企業年金連合会理事長賞を受けた。

 「公的年金制度」「私的年金制度」の2部構成で年金の過去・現在・未来を論じた同書は、同学会を代表し13人が執筆した。このうち阿部教授は1部7章「公的年金制度への共感を高める年金教育の在り方―若年層と社会を結ぶ役割を果たすために」を担当。「公共政策としての公的年金制度の必要性」を強調し、年金教育を施す「重点ターゲット」を若年層と定義し、▽制度を支えているという自負の育成▽人生100年時代を見据え、公的年金が主要な収入源となることを気付かせる「自分事化」の充実▽生涯におけるリスク管理の観点から「もしや」「まさか」の備えになることを理解させる必要性―などこれまでの研究成果を発表している。

 阿部教授は「年金に関する大学での研究は政策が主で、教育に関するものはあまりなく、研究者も少なかった。今後ネットワークを構築して認知度を高めていけたら」と話し、同書について「年金業務に携わる人が対象の専門書だが、年金教育を実践する上でも活用してほしい」と語った。A5判、258ページ。3900円(税別)。専門書を扱う書店で販売している。

日本年金学会創立40周年記念書籍を手にする阿部教授

関連記事

長野日報社

迎春の縁起物、準備大詰め 長野県の諏訪大社

 新たな年を迎えるにあたり、長野県の諏訪大社では二年参りや初詣の参拝者らに頒布する縁起物の準備作業が大詰めを迎えている。巫女(みこ)たちが絵馬や破魔矢、熊手などを破損がないか一点一点丁寧に確認...

バス車内はクリスマス気分 看護学生が装飾 苫小牧

道南バス(室蘭市)は11日、苫小牧市内路線でクリスマス仕様に装飾したバス1台の運行を始めた。10日に苫小牧看護専門学校の学生が車内を華やかに飾り、「かわいらしく仕上げたので見てほしい」と乗車を呼び...

遅咲き医師 足寄で奮闘 予備校講師→45歳で転身 町国保病院4月に着任

 足寄町国保病院(村上英之院長)に、異色のキャリアを持つ池田明洋さん(54)が今春に着任、奮闘している。札幌の予備校講師を経て、足寄町の「医師等修学資金貸付金」制度を活用し45歳で医師に。帯広第一...

荘内日報社

12月に入っても鶴岡で生息 ウラナミシジミを確認 フロラ山形会員 鼠ケ関で撮影

 チョウの一種「ウラナミシジミ」が12月に入っても鶴岡市に生息していることを自然調査団体のメンバーが確認した。例年、11月20日前後まで見られていた。温暖化が影響しているものとみられている。  ウラナ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク