デジタル人材育成に関する連携協定

協定書を交わす堤学部長、篠﨑市長、山川校長(左から、市役所で)
宇部市、山口大工学部、宇部高専は8日、デジタル人材育成に関する連携協定を結んだ。相互の資源を活用した講座の開設などを通じ、地域で活躍する人材の育成に取り組む。
連携・協力事項は、科学、技術、工学、芸術・人文、数学の5領域を統合する教育手法である「STEAM教育」による人材育成、デジタル技術の楽しさを多世代に伝えられる人づくり、学生などの地元定着に関することなど。自ら地域課題を発見してデジタルで解決できる人材、デジタル技術を活用した新たな分野を切り開くことができる人材を育て、就職や起業など地元定着促進も図る。
具体的には、山口大では「ワクワク未来デジタル講座」を開講。地元企業で活躍する人ら外部講師を招き、年間15回(予定)の講演やフィールドワークを実施する。両校の学生だけでなく、子どもをはじめ市民の受講も可能とする。宇部高専は、小・中学生や市民向けの地域教育や公開講座を充実するなどし、デジタル技術の楽しさを伝えられる人材も育てる。 締結式は市役所であり、篠﨑圭二市長、山口大工学部の堤宏守学部長、宇部高専の山川昌男校長が出席。協定書を交わした。篠﨑市長は「子どもの頃からデジタルに触れる機会の創出、学校と産業界が連携し未来技術を使いこなせる人材の育成は、持続可能なまちづくりにつながっていく」と期待を込めた。 堤学部長は「地域で活躍する人材育成とワクワクする市の実現に協力して、宇部がすてきな人生を送れる地域になれば」、山川校長は「デジタル技術の魅力を多世代に伝えることを主眼に活動を展開していく。本校学生の成長にも期待している」と語った。
関連記事
豊橋出身・村井弦斎を朝ドラに
明治時代のベストセラー小説「食道楽」で知られる村井弦斎(1863~1927年)をNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の主人公に選んでもらおうと、出身地の豊橋市と晩年まで過ごした神奈川県平塚市の顕彰グル...
願いを込めて縁起物作り 根室金刀比羅神社【根室】
【根室】根室金刀比羅神社(前田穣宮司)の縁起物作りが最終盤を迎えている。9日には巫女(みこ)たちが願いを込めて縁起物作りに精を出した。 今年も初詣に向けた準備は11月から始まっており、準...
秋サケ漁獲伸びず 高水温影響、根室30%減、釧路11%増
根室、釧路沿岸の秋サケ定置網漁が11月末までに終漁し、漁獲数量は根室管内が249万3000匹(前年比30%減)、釧路管内が48万3000匹(同11%増)となった。2022年は漁獲数量が前年の...
恐怖や別れ、未来への希望 ウクライナ子どもの絵画展 長野県伊那市
戦時下のウクライナの子どもたちが描いた絵の展覧会が9、10日、長野県伊那市荒井のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれている。空襲への恐怖や家族との別れ、未来への希望などを絵にした112点を展示。...