冬の観光資源 発掘 写真家招き体験ツアー 十勝観光連盟事業

スノーシューを履いて自然の中を散策する佐藤倫子氏(右)ら。左端は山岸伸氏
十勝観光連盟(十観連、梶原雅仁会長)は、冬の十勝の観光資源を発掘する事業「クリスタルランドTOKACHI」を進めている。6~8日には著名写真家らを招き、十勝の観光スポットを周遊し、その魅力を体感してもらうツアーを開催。写真家からは「地元の人が当たり前に通り過ぎている景色が貴重で、観光資源は眠っている」などと評価する声があった。
十観連は、冬の十勝の魅力を比較的少ない積雪と低い気温が織りなす「氷」に設定。道観光振興機構の今年度の事業補助金も活用し、SNS(インターネット交流サイト)で身の回りにある氷にまつわる写真を募集している。豊頃町の大津海岸に打ち上がる氷塊「ジュエリーアイス」など既存の観光資源に加え、新たな資源を発掘するのが事業の狙い。
今回、ばんえい競馬の写真集などでも知られる山岸伸氏、人工知能(AI)を取り入れた撮影を行う佐藤倫子氏が来帯、地元の観光関係者も同行している。6日は幸福駅や夜の帯広市内中心部を巡る「馬車BAR」などを体験。このほか、滞在期間中に観光関係者と懇談し、ばんえい競馬の調教風景も見学する。
7日午前は市内の真鍋庭園を訪れて園内を散策。山岸氏は薄く積もった霜に照明を当てるなどして氷の世界を独自に切り取った。山岸氏は「ジュエリーアイスとばんえい競馬という観光資源をつなぐ地理的な中間地点の観光スポットとして真鍋庭園はとてもいい」、佐藤氏は「東京に住んでいるとなかなか見られない景色が十勝にはある」とそれぞれ評価した。
2人が撮影した十勝の写真は3月発売の写真雑誌で紹介される予定。十観連の梅村明事務局長は「『一億総写真家』時代で写真の持つ力は大きい。今後も冬の観光振興に取り組む」と話していた。
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