
「とよはしまちなかスロータウン映画祭」(実行委員会主催)が31日、穂の国とよはし芸術劇場プラットで始まった。開幕を記念し、俳優の佐藤浩市さんを迎えてトークショーを開いた。メインの「スロータウンシネマ」は6日から、3週にわたり週末に15作品を上映する。
「映画界の今昔」と題した佐藤さんのトークショーには約500人が詰め掛けた。デビューから40年の俳優人生を振り返り、共演者やスタッフとのエピソード、ロケで訪れた豊橋の思い出などを披露した。
若山富三郎さんとは「青春の門」(1981年)で共演。「三國(連太郎)の息子だからと、厳しい指導でした。すごく怖かった」と懐かしんだ。後の共演でスタッフを通じて聞いた「あいつも俳優になったな」との言葉を紹介し、うれしそうに語った。
役者としての持論を聞かれ「似た役柄に偏りたくない。昭和の銀幕スターとは正反対。振れ幅の広い演技を大切にしている」と説明。「(高倉)健さんはやらなかったけど、僕は下着泥棒役も演じる役者」と会場を沸かせた。
役者としての夢は「映画でしか存在しえない突き抜けた人間を、説得力を持たせて演じたい」と語った。

トークに先駆け、観客は出演作「愛を積むひと」(2015年)と「陽気なギャングが地球を回す」(06年)を観賞した。佐藤さん目当てに訪れた松井美紀さん(47)は「青春の門からのファン。奔放な役柄の佐藤さんが好き。生で見て、これぞ『佐藤浩市』と実感できた」と喜んだ。
映画祭は、新型コロナウイスル感染拡大の中での開幕。感染を心配する希望者には選択的な払い戻しに応じた。
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