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長野日報社

高遠そば復活20周年シンポ 式典やパネル討論

パネルディスカッションで高遠そばの発展を模索したシンポジウム

 高遠そばの復活20周年を記念した「高遠そばシンポジウム」(同実行委員会主催、長野日報社など後援)が16日、伊那市高遠町のJA上伊那東部支所で開かれた。関係者ら約100人が出席。記念講演やパネルディスカッション、記念式典で活動の節目を祝った。

 高遠そばは江戸時代、高遠藩主だった保科正之が転封に伴い、辛味ダイコンの絞り汁と焼きみそで食べるそばを山形藩(山形県)や会津藩(福島県)に伝えた。“本家”の高遠よりも山形や会津で有名になった。高遠そばの食文化が衰退していた1997年、当時の高遠町(現伊那市)で住民有志による「究極の高遠そば研究会」が発足。さまざまな団体により、高遠そばで町を盛り上げよう―とする活動が始まった。

 シンポジウムでは信州大学農学部(南箕輪村)の井上直人教授が「在来品種『入野谷そば』の育成とブランド化」と題して記念講演。同市長谷に伝わる在来種・入野谷ソバの特徴を示しながら、「(入野谷ソバの)ブランド化には歴史やストーリー性などが必要。ソバは交雑しやすい植物なので、入野谷そばの特徴を保ちながら育成を続けたい」と話した。

 パネルディスカッションでは井上教授に加え、会津そばトピア会議会長の唐橋宏さん、山形県で在来品種そばの栽培に取り組む工藤一夫さん、製粉スペシャリストの鈴木文明さん、白鳥孝伊那市長が「高遠そばの未来」について意見を交わした。ソバの収量が不安定なことから、上伊那広域でのそば粉相互融通の可能性や、そば粉を使った新たな土産品の開発、婚活そば打ちの実施などの案が挙がった。

 白鳥伊那市長は歴史的なつながりのある山形・会津との連携などを挙げ、「入野谷そば粉や内藤とうがらしを使った純伊那産食材の究極の高遠そばを開発してほしい」と述べた。飯島進実行委員長は「20周年を機に、高遠そばを盛り上げる機運がますます高まれば」と期待していた。

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