諏訪湖の御神渡り 出現厳しい見通し
氷が解けた諏訪湖で水温を計測する八剱神社の関係者
諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市)は27日、宮坂清宮司(70)や総代らが同市豊田の舟渡川河口近くで湖面の状況を観察し、前日朝まで残っていた諏訪湖の氷の大部分が解けたことを確認した。大寒を過ぎて解氷した湖面には水鳥が浮かび、宮坂宮司は「振り出しに戻った状況」。3季ぶりと期待された御神渡りの出現は厳しい見通しとなった。
今季3回目の雨降りの観察となったこの日、気温は宮坂宮司の温度計で3.6度、水温は3.1度と、観察を始めてから最も高かった。霧が立ち込めた湖面からは水鳥の鳴き声が聞かれ、これまで残っていた河口付近の氷も、一部を残すのみとなった。
宮坂宮司は「近年は大寒に入ってから暖かい日が続く傾向にある」とし、「週末の寒波で氷は張ると思うが、どこまで成長するかは疑問」と悔しさをにじませた。総代や宮司らがそろっての観察は、立春ごろまで続ける予定でいる。
長野地方気象台によると、27日の諏訪の最低気温は3.1度で、平年より9.9度高く、4月上旬並みの温かさとなった。日中は8.6度まで上昇した。28日の最低気温は氷点下3度、最高気温は9度を見込んでいる。
関連記事
はしご車を共同運用 28年春から、田辺、白浜の消防本部
和歌山県の田辺・西牟婁の1市3町を管轄する田辺市と白浜町の両消防本部は2028年4月から、出動機会が少ないはしご車を共同運用する。それぞれが所有するはしご車を1台に集約し、経費負担の削減や相互...
患者情報を多職種で共有 十勝医師会がネットワーク 300施設参加
十勝医師会(大庭滋理会長)は、管内の医療機関や介護施設が共通のICT(情報通信技術)ツールを使い患者情報を共有する「十勝医療介護情報共有ネットワーク」(愛称・とかち月あかりネットワーク)の取り組...
オリジナル日本酒「燦樹2025」発売 「出羽燦々」原料の純米大吟醸 3種計1800本..
山形大学は23日、オリジナルの日本酒「燦樹(きらめき)2025」を発売した。 燦樹は、鶴岡市の山形大学農学部・高坂農場で栽培した酒米「出羽燦々(でわさんさん)」を原料にした純米大吟醸。2007年から山...
大谷HDが農業に新規参入 厚東広瀬の「ビバファーム」でトマト栽培【宇部】
建設業や不動産業、介護福祉事業を展開する大谷ホールディングス(大谷英治社長、宇部市助田町)が、厚東広瀬に情報通信技術(ICT)を活用した太陽光利用型植物工場「ビバファーム」を立ち上げ、トマト...