千畳敷で日本酒雪中熟成 長野県駒ケ根市の中央アルプス観光

宝剣岳などアルプスの山並みを背に、雪室へ運び込まれるオリジナル純米大吟醸「滲(しん)―Shin―」=26日午後、中ア千畳敷
「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」を運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)は26日、山頂駅がある中ア千畳敷(標高2612メートル)で日本酒の雪中熟成を始めた。2017年のロープウエー開業50周年記念で商品化して5年目。氷点下10度以下になる天然の冷蔵庫「雪室」の中で3カ月寝かせ、4月下旬の掘り出し、販売を予定している。
雪中熟成酒は、伊那市荒井の蔵元「宮島酒店」に依頼し醸造したオリジナル純米大吟醸「滲―Shin―」。中アの伏流水がふんだんな同市横山で栽培された酒米「美山錦」を使っている。
「遮光もする低温の雪の中で貯蔵することで、まろやかさとフレッシュ感が両立する」と同蔵元の宮島敏社長(58)。昨年は若干辛口だったが、今年は柔らかな甘さの飲み口が楽しめそうと話す。
この日は両社の関係者約20人が参加し、いつもよりも暖かいとはいえ氷点下の中で協力して作業した。ロープウエーで運搬した酒をホテル千畳敷の脇に設けた高さ約2.5メートルの雪室に埋設。光を通さないようにシートや雪を丁寧にかぶせた。
昨年は支柱の脚の一部が変形した不具合でロープウエーが運休したため、1662メートルの麓駅のしらび平で雪中熟成。千畳敷での埋設は2年ぶりで、中ア観光の担当者は「コロナが収束に向かい、ゴールデンウイークには、掘り出したての酒を楽しみに多くの人に中アに来てもらえるようになれば」と期待した。
500本限定販売で、価格は500ミリリットル入り3000円(税込み)。ホテル千畳敷やしらび平駅の売店で販売するほか、インターネットや電話で事前予約の受け付けを同日から始めた。
問い合わせ、申し込みは中ア観光(電話0265・83・3107)へ。
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