早くも春の香り 特産山ウドの収穫始まる

特産の山ウドの収穫に励む農家(能代市二ツ井町で)
能代市二ツ井町で、山ウドの収穫が始まった。ハウス内では小気味よい食感とほろ苦さをまとった「春の味覚」が顔を出し、生産者が作業に励んでいる。生産規模は県内トップクラスで各地の市場から評価されており、今年も二ツ井ならではの特産を全国の消費地に届ける。
山ウドは冬から春にかけて収穫する作物として生産が振興されている。JAあきた白神では「白神山うど」の名称で北海道や関東、関西など全国各地の市場に出荷。高齢化などで産地の規模は縮小しており、今年度は同市二ツ井町を中心に34経営体が29㌶で作付けしている。
25年ほど前から山ウドを栽培している同市二ツ井町梅内字白岩悪戸山根の藤田清樹さん(48)は、ハウス4棟分の1・7㌶で作付け。昨年4月に畑に株を植え付け、除草などの作業を経て11月下旬に株を掘り起こしハウス内に伏せ込んだ。早いハウスで12月4日から電熱線で加温をし、平年並みの時期という今月8日に収穫が始まった。
現在は早生種の「紫芽の白」を出荷。株ごと掘り起こすと太くてみずみずしい山ウドが姿を現し、1本1本丁寧に収穫している。ハウス内では選別や箱詰め作業も同時進行で行われ、家族と従業員合わせて3人で手際よく進めている。
「今年は干ばつや水害の影響はなく、株は順調に育っている。9月は暑かったが、特に影響は感じていない。太さは上々で、味や香りもいつも通り良い」と藤田さん。山ウドの春らしい香りと食感を好む消費者は多く、藤田さんは「生でサラダのように食べるのがお勧め。地元の人にたくさん食べてもらいたい」と話した。
収穫は4月上旬まで続ける予定。JA白神によると、今年度の販売額は約7千万円を見込んでいる。
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