厳寒の農村部に彩り 伝統の干し餅作りピーク

干し餅をずらりとつるして乾燥させる(三種町志戸橋で)
能代山本の農村部で、干し餅作りが盛んに行われている。厳寒期に仕込む昔ながらの保存食で、作る人は少なくなったものの、産地直売所などで今なお人気を集めている。手間と時間を要する作業だが、農家が自然の力を生かして製造に励んでいる。
かつて冬場の保存食として各家庭で重宝された干し餅。自家製造する家庭は減ったものの、産直では根強い人気があり、会員の農家がそれぞれこだわりを持って製造。遠方に暮らす親戚や知人に「古里の味」として発送する消費者もいる。
三種町志戸橋の石井繁子さん(74)は、姑(しゅうとめ)が行っていた干し餅作りを35年ほど前から引き継いで毎年製造している。今冬は今月5日に作り始めた。
もち米を一晩浸して蒸してつき、木製の「だし」(型)の中に入れて延ばす。数日置いて硬くなってから切り、テープで編んだ後、湯や水に浸して屋外で凍らせ、さらに倉庫で20日間から1カ月ほどかけて乾燥させて仕上げるという。
冷凍庫は使わず、すべて「自然の力」で完成させる。氷点下3度ほどまで冷え込まないと餅が凍らないといい、気温を気にしながらの作業。昨季は暖冬とあって各農家が製造に難儀したが、石井さんは「寒いほどよく仕上がる。上々の凍り具合」と話す。
餅をついたり小屋に運んだりと連日作業。白やピンク、緑と色とりどりの干し餅がずらりと並び、冬の農村部ならではの光景を演出している。干し餅は同町森岳のじゅんさいの館で2月中旬ごろから販売するほか、県内各地の常連客にも発送する。
「30年ほど前は志戸橋の各家庭で干し餅を作っていたが、高齢化で今は数軒程度となった」と石井さん。手間も時間もかかる干し餅作りだが、「お客さんが待ってくれている。今後もできる限り続けていきたい」と笑顔で話していた。
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