全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

長野日報社

「ルバーブビール」開発中 長野県富士見町の原田夫妻

試作品を手に商品化への意欲を語る原田誠さん、悦子さん夫妻

 富士見町境の原田誠さん(72)、悦子さん(70)夫妻が、同町特産品の赤いルバーブを使った「ルバーブビール」の商品開発に取り組んでいる。麗人酒造(諏訪市)の協力を得て試作を重ねた結果、ルバーブ特有の酸味が利いたビールにたどり着いた。今後もルバーブの赤色に近づける研究を続け、今年夏に販売を開始する計画という。

 誠さんは兵庫県丹波篠山市の出身。45歳の時に都内で半導体部品を販売する会社を起業し、3年前に会長となり後進に経営を委ねた。夏の冷涼な気候に感動して2013年に富士見高原に別荘を購入し、八王子市との二地域居住を開始。今は1年の大半を富士見町で過ごしている。

 ルバーブとの出合いは3年前。別荘近くの畑で栽培を始めた。最初はジャムにして楽しんでいたが、日本になじみのないルバーブビールの製造を思い付き、ビール会社OBの別荘仲間からビールの造り方を学びながら、19年9月に木内酒造(茨城県那珂市)で第1弾の試作品を醸造した。

 その後、県工業技術総合センター(長野市)や麗人酒造に相談し、試作を繰り返しながら「味は完成に近づいてきている」と誠さん。赤色を出すのはルバーブの量を増やせば可能だが、副原料が麦芽の重量の5%を超えると「発泡酒」になるため、赤いビールとして売り出すための製造方法を検討している。

 計4回の試作を重ねてたどり着いた色は「黄色みがかった桃色」。誠さんは「淡い赤色のルバーブビールが誕生すれば、市販の赤ビールとは一線を画すビールになる。さらなる改良を目指しています」と意気込んでいる。

 持ち前の好奇心と行動力で商品開発を進める誠さん。高齢化が進むルバーブの生産者を増やし、持続可能な生産体制の構築に貢献したいと考えている。「ビールを通じてルバーブの知名度を上げ、富士見町の冷涼な気候や魅力を知ってもらえたら」と話す。

 ビールの製造・販売は麗人酒造が手掛け、今夏は330ミリリットル入りを約2000本販売する計画だ。ルバーブビールの試飲も行っており、誠さんは「興味のある方はご連絡ください」と話している。

 問い合わせは原田さん(電話090・4600・8017)へ。

関連記事

新築祝いに「剥製」? 北海道の風習説 情報提供呼び掛け 浦幌

 北海道では新築祝いに剥製を贈る風習があった-。浦幌町立博物館はこうした“説”の真偽を確かめるため、広く情報を集めている。  2023年夏、大阪府のきしわだ自然資料館の学芸員から同博物館へ1本...

荘内日報社

庄内の魅力体験発信 山形大留学生 ひな菓子作り楽しむ

 庄内地域の大学の留学生を対象にしたひな菓子づくり体験イベントが16日、鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)で行われた。留学生たちは庄内の食文化を学ぶとともに、完成したひな菓子をスマートフォンで撮影。...

宇部日報社

米国ルイジアナ州にDMC・EMC製造工場 UBEが建設着手、現地で起工式..

 UBE(泉原雅人社長)は、米国ルイジアナ州で、ジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)の製造工場の建設に着手した。同社にとって過去最大規模の投資となる700億円超を...

中心部の電線地中化進む 和泊・与論両町 災害時の交通確保へ

 鹿児島県は和泊、与論両町の中心部で、電線類の地中化を図る電線共同溝整備事業を進めている。計画延長は和泊町の和泊工区(和泊港~町役場庁舎下)1・3キロメートル、与論町の茶花工区(与論港~町役場庁...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク