鶴岡サイエンスパーク 海外向けに首相官邸紹介慶應先端研発バイオベンチャー企業や自然と歴史に食文化
今年で開設20周年を迎える慶應義塾大先端生命科学研究所(冨田勝所長)を中核にした鶴岡市の鶴岡サイエンスパークの取り組みが、「世界が注目する『鶴岡モデル』のまちづくり」として、海外向けに首相官邸が発行している国際広報誌とインターネットのユーチューブチャンネルで紹介された。慶應先端研発の数々のバイオベンチャー企業の誕生などに焦点を当て、「新たな地方創生モデルの発信地」として紹介している。

鶴岡サイエンスパークの動きを取り上げた首相官邸広報誌「ウイ・アー・トモダチ」の20年秋号
官邸発行国際広報誌は「ウイ・アー・トモダチ(みんな友達)」と題した40㌻程度のA4判の雑誌で、2014年から年6回程度発行。各国の在日大使館などに配布し、日本のさまざまな情報を発信している。
鶴岡サイエンスパークが掲載されたのは、昨年10月発行の秋号。首相官邸国際広報室によると、国内各都市の地方創生の先進事例を紹介する特集企画の一つとして、見開き2ページで取り上げた。同室は「長期的視点で学術分野に投資を行い、バイオベンチャーが次々と生まれている。そうした持続可能なまちづくりの取り組みに注目した」と話す。
世界最大級のメタボローム解析施設を有して先進的な研究を展開している慶應先端研と、ここから誕生した腸内環境改善による病気ゼロ社会を目指すメタジェン、研究者支援の子育て施設やホテルなど幅広い事業を手掛けるヤマガタデザインなどの取り組みに触れている。
その上で「鶴岡サイエンスパークは発展し続け、雇用創出、人材育成、研究・ビジネス・観光による交流人口拡大など、さまざまな形で地域に大きな経済効果を生み出している」と紹介し、さらに「科学への関心や地域への誇りを醸成し、鶴岡の将来を担う人材の育成にもつながっている。田んぼと最先端のバイオテクノロジーが共存する鶴岡の未来がたのしみだ」としている。
首相官邸ユーチューブチャンネルでも慶應先端研やベンチャー企業、鶴岡の自然や歴史、食文化を動画で紹介。欧米のメディアを通じて各国でも放映されている。広報誌、動画とも英語での紹介で、動画はユーチューブ翻訳機能で日本語字幕での視聴が可能という。
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