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長野日報社

御渡り出現に期待高まる 長野県諏訪市の八剱神社が「氷斧」

氷斧を入れる藤森さん(右から2人目)。観察総代3年目にして初めて氷を割る=10日午前6時57分

 強い寒気の影響で10日朝の諏訪湖は湖岸から沖合に掛けて氷で覆われた。同湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)は、諏訪市豊田の舟渡川河口近くで氷の状況を観察。氷を割るための「氷斧」を今季初めて使い、氷の厚さを調べた。結果は最大で2センチ。「氷斧」を使うのは3季ぶりで、神社総代らがにこやかな表情で湖面を見つめた。

 観察総代の藤森雅史さん(63)=同市渋崎=によると、今季は冷え込みが期待できるため、氷斧を観察場所に持ち込む機会が多い。「昨年、一昨年は氷斧の出番がなく、観察の際に持参しないことがたびたびあった。氷を割る手応えはきょうはあまりなかったが、これからどんどん厚くなってほしい」と願った。割った氷のうち、厚さ2センチほどの氷は幅、高さがおおむね50センチの三角形の形にして氷上に立てた。

 藤森さんが観察総代に担うようになり、今年で3年目。御神渡りが出現しない「明けの海」だった過去2年の観察でも1度も使わなかった「氷斧」だけに「使えることだけでもうれしい」と笑顔を浮かべていた。

 宮坂清宮司(70)や総代の温度計、水温計によると、同日の日の出前の気温はこれまでの観察で最も低い氷点下7.4度、氷を割って測った水温は0.1度。沖合約30メートルまで結氷面が広がる光景を見た宮坂宮司は「懐かしいね」としみじみ。「今年は楽しい冬になりそうだ」と3季ぶりの御神渡り出現に胸を膨らませていた。

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