小出義雄さん顕彰碑が完成 徳之島・天城町 合宿の礎築いた功績たたえ

小出義雄さんの功績をたたえ、顕彰碑を囲む天城町と実業団の関係者ら=8日、同町松原
鹿児島県徳之島の天城町は、2000年のシドニー五輪金メダリスト、高橋尚子さんらマラソンのメダリストを育てた故・小出義雄さん(享年80)の功績をたたえようと、合宿中に利用していた同町松原の天城クロスカントリーパークに小出さんの名前を冠し、顕彰碑を建立した。8日、碑の除幕式があり、町や実業団の関係者ら約20人が出席。長年の合宿を通じて徳之島や天城町をスポーツ合宿の「聖地」として広めた小出さんへ感謝の思いを寄せた。
小出さんは積水化学工業の女子陸上競技部監督だった1998年、合宿で初めて徳之島を訪れた。同年以降、2019年まで毎年、天城町で合宿を行い、町に対してクロスカントリーパークのコース設計や町総合運動公園の施設改修を助言するなど、スポーツ合宿の環境向上に尽力。同年4月に肺炎のため逝去した。
顕彰碑は高さ115センチ、横270センチで、総事業費は約295万円。小出さんの顔写真の横に指導者としての経歴を刻んだ。功績をたたえ、施設は「小出義雄メモリアル天城クロスカントリーパーク」に改称した。
除幕式では冒頭、出席者全員で小出さんに黙とうをささげた。森田弘光町長は「除幕式に小出さんが直接指導した選手も出席していただき、小出さんも喜んでいると思う。クロスカントリーパークがこれまで以上にアスリートに愛され、活用されることを期待している」とあいさつした。
森田町長や、小出さんが合宿時に宿泊していたホテルサンセットリゾート支配人の宮田正行さんら4人でテープを引き、顕彰碑をお披露目。その後は出席者で記念撮影し、完成を祝った。
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