鶴岡工業高と福島・ふたば未来学園高 再生可能エネ研究テレビ会議
ふたば未来学園高生に実験装置を見せて説明
再生可能エネルギー研究に取り組む鶴岡市の鶴岡工業高(阿部進校長、生徒577人)の2年生5人が13日、福島県立ふたば未来学園高(丹野純一校長、生徒422人)とテレビ会議を行い、同じく研究を行っている同校生徒へ研究活動のノウハウを伝えた。
鶴工高は本年度、山形大工学部と高大連携・接続協定を締結し、大学での研究活動体験や国際会議での発表参加など工業高校ならではの「ものづくり」を生かした新しい教育活動を実践している。再生可能エネルギー研究に取り組むのは情報通信、機械、環境化学の各科の2年生5人。少ない風でも回転する「サボニウス型風車」を設計して3Dプリンターで製作、実験装置も自作し、発電量などを計測、データ収集などを行っている。一方、ふたば未来学園高は双葉郡の東日本大震災からの復興と福島県の現状発信を命題に「未来創造探究」の授業で再生可能エネルギーについて研究している。
この日はふたば未来学園高の再生可能エネルギー探究班などの1、2年生10人と会話。双方の学校紹介に続いて鶴工高の生徒が国際会議などで発表した資料を活用し、これまでの研究内容を発表した。プロジェクトリーダーの五十嵐快さん(17)は「テレビ会議に慣れなくて大変だったが、研究への気持ちは伝えられたと思う。ふたば未来学園の研究もすごいと思った」と感想。
情報通信科の齋藤秀志教諭は「ものづくりを伝えるだけでなく、震災体験や震災後の様子を身近に感じることで震災復興教育にもつながれば」と話していた。5人はこの研究に関する論文を英語で書いたり、さらなる実験を重ねたりと今後も研究活動を続けるという。
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