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北羽新報社

能代工バスケ部 伝統継承へゲーム白熱

4月に学校統合を控える能代工高バスケットボール部が始動

 能代工高バスケットボール部のボール始めが3日、同校体育館で行われた。この春に能代西高と統合し、能代科学技術高が開校することから、現校名でのボール始めは最後。現役の1、2年生は3年生の胸を借りてゲームを展開し、全国制覇58回を誇る能代工の伝統を引き継いでいくことを誓った。
 ボール始めは例年、各地からOBが集い、現役部員とゲームをするが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から部員のみで実施。昨年12月23日に全国高校バスケ選手権大会(ウインターカップ)の1回戦で敗れて以来の全体練習となった。
 1、2年生対3年生のゲームは、3年生が高さを生かすなどして終始リード。最終第4クオーター(Q)は現役部員が25─13と追い上げたが、3年生が70─61で勝利し意地を見せた。
 ゲームでは、ルーズボールを懸命に奪いにいく姿勢や、相手にプレッシャーをかけるディフェンスなど、能代工らしさが随所に見られ、伝統の継承が感じられた。
 前主将の中山玄己君(3年)は「昨年12月のウインターカップでは1回戦で敗れ、悔しい思いをした。後輩たちには同じ思いをしてほしくない。これからも能代工らしい走るバスケ、泥臭いバスケを展開してもらいたい。全国の舞台では勝ちへの強い執着心が必要」とエールを送った。
 また、高橋裕心君(2年)は「新チームはサイズが小さいため、コートをよく走るようにして対戦相手と差をつけていきたい。これからの1年間で技術とともにメンタル面をさらに鍛えていきたい」と抱負を語った。
 バスケ部は新型コロナ感染防止対策として練習の見学を当面の間、中止している。

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