オレノココロ復活V ばんえい帯広記念

鮮やかに差し切り帯広記念を制したオレノココロと鈴木恵介騎手
ばんえい十勝は2日、ばんえい記念に次ぐ高重量戦の「第43回帯広記念」(BG1)を行い、単勝1番人気のオレノココロ(牡11歳、槻舘重人調教師、鈴木恵介騎手、生産者は士幌町の六車實子さん、馬主は滝川市の大森勝廣さん)が第2障害後に前4頭を抜き去る鮮やかな差し切り勝ちで、帯広記念4勝目を挙げ、自身の持つばんえい重賞勝利記録を25に更新した。タイムは2分50秒9(馬場水分1.2%)。2着は5番人気のメジロゴーリキ(牡7歳、松井浩文調教師、西謙一騎手)だった。
道中は(2)ミノルシャープ、(1)コウシュハウンカイが先行するも高重量戦とあって全体的にゆったりとしたペースで各馬は大きな差が無く進み、(4)キタノユウジロウ、(6)オレノココロも先頭に並びかけて第2障害に到着した。
第2障害は(4)、(6)、(2)、(1)の順で仕掛けると各馬が刻みながら登る中、(1)が一気にクリア、5番手から仕掛けた(8)メジロゴーリキ、(4)、(2)、(6)と続き、10馬身ほどのリードをつくった(1)を4頭で猛追。最後はゴール線上で停止した(1)を2番手に上がってきた(6)が差し切った。(1)は(8)、(4)にもかわされ4着となった。
11歳と高齢で夏場は「ばんえいグランプリ」(BG2)を回避するなど体調を崩し、今季のこれまでの古馬重賞ではライバルのコウシュハウンカイ(牡11歳)、若いミノルシャープ、メジロゴーリキ(ともに牡7歳)の後塵(こうじん)を拝してきたオレノココロが高重量線で本領を発揮し、昨年3月の「ばんえい記念」(BG1)以来となる今季初重賞勝利を飾った。
◆鈴木騎手「最高の展開だった」

10カ月ぶりの重賞勝利で、自身の持つ重賞勝利記録を25に伸ばしたオレノココロ(馬の右が槻舘重人調教師)
雪の無い日が続いた影響による乾いた重い馬場、トップハンデから10キロ軽い重量も味方に付けた。今レースでは、いつもより早めに調教でも手綱を取ってきた鈴木騎手は「ゆったりとした最高の展開だった。今季は悔しい思いをしてきたのでBG1を取れてほっとしている」と胸をなで下ろし、槻舘調教師も「2、3着が続いていたのでうれしい」と笑顔を見せた。
復活の重賞勝利で、ばんえい記念の大本命に再び踊り出た。槻舘調教師は「これを弾みに大一番に向かいたい」、鈴木騎手は「ばんえい記念の連覇を目指してコンディションを整えたい」と4度目となる最高峰レースの勝利へ自信を見せていた。
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