水揚げ10.9%増19万㌧【釧路】
豊漁だったマイワシの水揚げ(10月、釧路副港)
釧路市は28日、2020年(1~12月)の釧路港の水揚げ取扱(速報)を発表した。水揚げ数量はマイワシの豊漁などで対前年比10・9%(1万8776㌧)増の19万1044㌧となったが、金額は魚価の高いサンマやサバの不振、新型コロナウイルスの影響で飲食店からの需要が減ったことなどにより同2・28%(1億8953万円)減の81億4094万円だった。
マイワシは漁期の終了まで近海に漁場が形成され、道東海域で巻き網漁の水 揚げが増えたことにより、数量は10%(約1万2700㌧)増の約14万2000㌧、金額は8%(約3億1500万円)増の約41億6800万円と大幅に増加。しかし、魚体が小さくほとんどが飼料や肥料などのミール向けとなり、1㌔当たりの単価は29円と低迷した。
また、沖合底引き網漁業も安定した水揚げがあった。漁業種類別の集計はまとまっていないが、11月までの累計では数量は22%増、金額は5%減となっている。イカは今年も不振の状況は変わらないが、短期間に近海で漁場が形成されたことから、数量は4倍以上の約490㌧、金額は5倍近い約2億6700万円となった。
一方、サンマは近海での漁場形成がほぼなく操業場所も遠いことなどが影響し、水揚げ数量は88%(約1127㌧)減の約152㌧、金額は78%(約2億3400万円)減の約6400万円。サバは、マイワシの漁場形成が強く影響したことで不振となり、数量は47%(約197㌧)減の約226㌧、金額は29%(約1600万円)減の約5600万円だった。
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