全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

酒田「共生社会」実現に向け 心のバリアフリーを学ぼう

 文化・人種・性別の違い、障がいの有無にかかわらず共に生活しやすい社会「共生社会」の実現に向けた講座「『心のバリアフリー』を学ぼう」が26日、オンライン会議ツールを活用して行われ、東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター特任研究員の中村奈津枝さん(ダイバーシティ&インクルージョン研究など)の講話に、参加者が耳を傾けた。

 障がいの有無にかかわらず互いに個性を尊重しながら、共に自分らしく暮らせる街づくりを目指している酒田市が主催した講座。同市は今年4月、「障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」を制定。誰もが暮らしやすい街になるよう「心のバリアフリー」を推進している。

 一方、同市は来年に延期された東京五輪・パラリンピックにおけるニュージーランドトライアスロンチームのホストタウンとして登録され、さらに心のバリアフリーに向けた取り組みを実践し、大会終了後もその実現を目指す自治体「共生社会ホストタウン」にもなっている。活動の一環として同10月から、特に車いすユーザーが走行可能の道路といった情報をシェアできるよう、市民を挙げて「バリアフリーマップ」の制作を進めている。

 この日は午前にセミナー、午後からはワークショップの形式で行われた。このうちセミナーはモニター越しに市民ら約30人が参加。中村さんは冒頭、共生社会について▽これまで必ずしも十分に社会参加できなかった障がい者が積極的に参加・貢献できる社会▽誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を認め合える全員参加型の社会―と定義。心のバリアフリーを考える上で▽障がいの社会モデル▽差別はしない▽コミュニケーション力を養い、想像し共感する―の3つがポイントになると指摘し、このうち「社会モデル」に関し「社会的障壁で障がい者を排除してきた『社会の在り方』『環境』が問題。障壁を取り除くのは社会の責務」と述べた。

 サポートの在り方については「不便であることで困っている人がいたら、できることをするのは当たり前と思うこと。自分にとって無駄だと思っても、それを必要とする人がいると思えること。今までのやり方にかかわらず、できることをすること」と呼び掛けた。

 市交流観光課によると、バリアフリーマップは来月中に完成する予定という。

モニター越しに「心のバリアフリー」の在り方など呼び掛ける中村さん

関連記事

長野日報社

三光寺の河津桜 広がる色彩 長野県富士見町

長野県富士見町落合上蔦木の三光寺(川窪俊英住職)で河津桜が見頃を迎え、本堂の南東側の庭に濃いピンク色の花が広がっている。咲き具合は木によって異なり一部は葉桜に変わりつつあるが、今月いっぱいは楽...

清掃活動連続1000日を達成 田中さん「まだまだ拾い続ける」

 「アースクリーン」として2020年7月からボランティア清掃活動を続ける田中秀典さんの連続記録が27日で1000日を迎えた。この日は、午前6時から桃里の海岸を清掃。賛同する仲間たち約40人でビーチクリーンを...

釧路新聞社

在外教育施設派遣の川堰、松下教諭帰国報告【釧路】

  在外教育施設の教員として文部科学省の制度により派遣されていた、台中日本人学校(台湾)の川堰清美教諭(釧路市立鶴野小学校)と、シカゴ日本人学校(アメリカ)の松下美保教諭(同音別小学校)がこのほど...

釧路新聞社

釧路市役所、2航空会社の出向者離任【釧路】

 釧路市に出向していた職員の帰任者辞令交付式が27日、市役所で行われた。新型コロナウイルスの影響で2021年度に航空会社から出向していた横澤友絵さん(51)さんと服部まゆかさん(46)も戻ること...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク