防災機能併設、新庁舎【浜中】
ルパン三世のキャラクターと地元産材を使った内装で来庁者を出迎える1階ロビー
町は24日、来年1月6日から供用を開始する役場新庁舎の報道機関向け内覧会を開いた。 新庁舎は、現庁舎が築42年と老朽化し津波浸水域でもあることから、標高42㍍の湯沸地区に移転。災害時は、580人(コロナ禍前の試算)の収容可能な避難場所としての機能を併せ持つ。同地区の避難所でもある霧多布温泉ゆうゆと合わせると収容可能人数は1080人となり、霧多布地区全住民を受け入れられる。
敷地面積は1万8466平方㍍、隣接する防災広場を合わせると3万8129平方㍍。庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建てで延べ床面積は4205平方㍍。総工費は29億2918万円。
道内最大規模の地中熱ヒートポンプ冷暖房設備を備え、二酸化炭素の排出を大幅に削減。震度7にも耐えられる免震装置で揺れを吸収する。防災貯留槽には避難者の約7日分(780㌧)の飲用・生活用水を確保し、緊急汚水槽は浄化槽が使えないときも7日分の排水(250㌧)を溜めることができ、非常時の衛生面にも対応。防災発電棟では72時間の電力を供給できる。
1階と3階を避難所として使用。2階の防災センター会議室は災害対策本部にもなるほか防災管理室は、町内4か所の水門と5か所の陸閘(こう)を11地点のモニターで一括管理する。
1階ロビーの壁面は浜中産トドマツ、階段や手すりは同産カラマツを採用。2、3階の展望ロビーからは霧多布市街を一望できる。案内看板には町出身の漫画家モンキー・パンチさんの代表作「ルパン三世」のキャラクターがあしらわれている。松本博町長は「コロナ禍の影響下、予定通り庁舎が完成し感謝。来秋には庁舎までの避難道路も整備し、町民が安心できる防災対策に努めたい」と話していた。
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