JAとまこまい広域 むかわ町穂別に農業用倉庫完成、物流拠点施設の役割担う
2018年9月に発生した胆振東部地震で建物が大きな被害を受け、移転新築工事を行っていた、とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域)穂別支所の多目的倉庫がむかわ町穂別地区に完成した。15日に竣工(しゅんこう)・落成式が行われ、出席した組合や町役場関係者、施工業者らが新たな農業用施設の誕生を祝った。

新たに完成した穂別地区の多目的農業用倉庫
2年前の震災で全壊した旧赤れんが倉庫に代わる新しい施設は、鉄骨造り平屋で延べ床面積は約998平方メートル。同地区における米殻やカボチャを主体としたそ菜園芸等の物流拠点施設としての役割を担う。事業費は土地・設計監理を含め約1億1600万円で、このうち建物・設計監理の半分に相当する約5600万円を町単独で補助した。
同組合によると、工事は5月中旬にスタート。当初は12月末の完成を予定していたが、施工した楢崎製作所の努力により11月末にはおおむね完成し、この日を迎えた。竣工・落成式には同組合や町役場、工事関係者らおよそ40人が参列し、祝詞奏上や玉串奉奠(ほうてん)などを執り行った。
同組合の宮田広幸代表理事組合長は「よりいっそうの産地化と組合員並びに地域の負託に応えるための施設として有効活用していく」とあいさつ。来賓を代表した竹中喜之町長は「穂別地区の基幹産業農業の将来につなぐ物流の要として、復興のシンボル、希望のしるべとして広く利活用されることを願っている」と祝辞を述べた。
また、施工に携わった楢崎製作所の代表者に同組合から感謝状が贈られた。
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