生徒が伝統の紙すき

和やかに紙すきを体験する3年生(12日午前9時17分、旧小野中で)
山口県宇部市厚東川中(河村宏子校長)の全校生徒65人が12日、統合で昨年3月に閉校した旧小野中を訪れ、紙すきを体験した。製作したのは、校章をすき込んだ寄せ書き用紙や、はがき。雪が舞う厳寒の中でも、生徒たちは作業を楽しみ、地域文化の伝承者となった。
紙すきは旧小野中で30年ほど続いた伝統行事で、3年生は卒業証書をすくのが恒例だった。統合後は生徒数の関係で手法を変えながら、厚東川中生が脈々と受け継いでいる。昨年に続き、小野観光推進協議会文化伝承部会(末田昭男部会長)が協力。今年度は新たに、厚東川中の校章の「かせ」を準備した。
生徒は3年、2年、1年の順でバスで旧小野中へ。紙すき場と理科室で、コウゾを加工した紙素とトロロアオイの粘液を水に混ぜ、かせをくぐらせた。3年はA3サイズほどの校章入り寄せ書き用紙、2年は校章入りはがき、2年は校章の無いはがきを作製。イチョウや花形の色画用紙を挟んで圧縮し、アイロンで仕上げた。
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