万倉地区で岩戸神楽舞の復活祭

「姫の舞」を披露する演者(万倉ふれあいセンターで)
宇部市万倉地区に約270年前から伝わる岩戸神楽舞の復活祭が5日、万倉ふれあいセンターを主会場にオンラインでも行われた。10種13座で構成される舞がすべて奉納されるのは30年ぶりで、地元住民や劇団「ミュージカル山陽ありすの家」のメンバーらが披露した。 地元住民に一家相伝の技として代々継承されてきた舞。1958年には県指定無形民俗文化財に指定されたが、担い手不足などで、2008年を最後に奉納が途絶えていた。古里の文化財を次世代につないでいこうと、18年に住民有志が復興委員会(矢原久登会長)を結成し、3年計画で復活に取り組んできた。 奉納の模様は動画投稿サイト「ユーチューブ」などで生配信されたほか、サテライト会場の楠総合センターでも上映され、万倉ふれあいセンターには事前に申し込んだ80人が訪れた。 開会式で矢原会長は「文化の復活にとどまらず、岩戸神楽舞を万倉地区の活性化の核として顕彰したい。メンバー一同、心を込めて奉納する」とあいさつ。来賓の篠﨑圭二市長が祝辞を述べた。 奉納は1~3番神楽、榊、鉾(ほこ)などの採り物を手にした舞と続いた。岩戸開きの神話にちなんだ「岩戸の舞」「姫の舞」「鬼の舞」では、天照大神が隠れた天岩戸(あまのいわと)前で天宇受女(アマノウズメ)がユニークな踊りを披露。手力男命(タヂカラノミコト)が岩戸を取り除いた。来場者は天宇受女の舞と、手力男命の迫力ある動きに感嘆し、神話の世界に酔いしれた。 復活祭に先立ち、万倉小の児童が岩戸神楽舞の歴史を紹介した。
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