アマゴの発眼卵放流 古座川流域に2万粒

アマゴの発眼卵を放流する参加者(和歌山県古座川町松根で)
アマゴ釣りで地域の活性化を目指している和歌山県古座川町の七川漁協(中田善和組合長、128人)は22日、管内7カ所でアマゴの発眼卵を2万粒放流した。
発眼卵は、肉眼で仔魚(しぎょ)の目が認められるようになった状態の魚卵。稚魚に比べ価格が安く、卵の状態から川に放たれるため環境になじみやすいことから生存率が高いという。七川ダムより上流の古座川を管轄する同漁協は、アマゴの産卵時季に合わせて放流しており、今年で3年目になる。
七川ふるさとづくり協議会と県内水面漁連が協力したこの日の放流事業には、組合員や一般のアマゴ釣りファンら約20人が参加。七川総合センター駐車場(古座川町下露)で、県水産試験場の中西一研究員から放流時の注意点を聞いた後、発眼卵(直径約5ミリ、重さ約0・15グラム)の中から、カビをうつす可能性がある死卵を取り除き、各容器に入れた。
その後、参加者は車に分乗して、在来種が生息していないそれぞれの放流場所へ移動。スコップで掘った川の底に塩ビ管を立て、発眼卵を流し入れて埋め戻した。
七川漁協は、地域住民や釣り人の協力を得て、アマゴの産卵場造成、親魚放流、稚魚放流も行い、アマゴ資源の増殖を図っている。松根地区―平井地区には、キャッチアンドリリース区間を設けるなどし、釣り客の誘致も進めている。アマゴ釣りの期間は3月1日~9月末。
中田組合長は「発眼卵放流などの取り組みの成果が、あちらこちらで徐々に出てきている」と話していた。
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