天高く上るのろしの煙 長野県諏訪地方7カ所と山梨県北杜市1カ所で

天高く上るのろしの煙=諏訪市中洲の武居城跡片山展望台
諏訪、上伊那、下伊那の住民でつくる「武田信玄狼煙会」諏訪支部(秋山大一支部代表)は22日、諏訪地域でのろし上げを行った。コロナ禍の影響で例年実施するすべての場所からののろし上げが難しいため、今年はリレーではなく、一斉に上げた。天候にも恵まれ、山の中腹から上がる煙が確認できた。
のろしを上げたのは諏訪地方の7カ所と山梨県北杜市の1カ所。このうち、諏訪市中洲の武居城跡片山展望台では同城跡の環境整備に取り組む保存会のメンバーら約20人が金属製のトタン板を丸めて高さ約2メートルのかまどを作り、中に地元の守屋山の間伐作業で出た木材やヒノキの葉を入れて燃やした。準備時に吹いていた風も徐々にやみ、煙はほぼ垂直に天高く上がった。参加者たちは「今年はうまく上がったなあ」「最高だあ」。などと笑い合っていた。
のろし上げを知り、安曇野市からほら貝を吹くために駆け付けた女性もいた。同時に上げた桑原城跡や上原城跡からの煙もはっきりと確認。下諏訪町の桜ケ城跡も見え、会場を沸かせていた。
保存会の小林利行会長は「うまく上がって良かった。のろし上げには以前から協力しているが、何度やっても楽しいね」と話した。
のろしリレーは、8月29日に下伊那郡から上伊那郡を経て岡谷市湊の花岡公園までつないだ。秋山支部代表は「今後も市町村間の連携を深め、来年はぜひとも一斉リレーを成功させたい」と話した。同会は信玄生誕500年に当たる来年、愛知県境にある根羽村の杣路峠から信玄が本拠地を置いた甲府市までつなぐのろしのリレーを計画している。
関連記事
最高値1ケース15万円 札幌市中央卸売市場 ほべつメロン初競り
むかわ町穂別地区の特産品「ほべつメロン」の初競りが19日、札幌市中央卸売市場で行われ、「秀」1ケース(5玉入り)で15万円の最高値を付けた。前年と同じ金額で、市場関係者は「昨年より出荷が遅れたが...
十勝キャンピングカーフェス21、22日 国内外30台集合
国内外のキャンピングカーが集まる「十勝キャンピングカー&アウトドアフェス2025」が21、22日の両日、帯広競馬場で開かれる。販売店8社が最新車両を展示し、キャンピングカーやアウトドアライフの魅...
万博で庄内観光PR 鶴岡、酒田、戸沢が協力 東北絆まつりに参加 4万3000人来場
庄内の観光関係者が13日から15日までの3日間、大阪の「大阪・関西万博」で鶴岡・酒田の魅力をアピールするプロモーション活動を行った。 DEGAM鶴岡ツーリズムビューローが中心となって▽出羽三山神社▽...
大内氏関連「須子家文書」初公開、歴史民俗資料館が新たに収蔵した資料29点..
山口市春日町の市歴史民俗資料館で、新たに収蔵した資料が展示されている。新発見の大内氏に関する古文書や刀剣、絵画、漆器など29点が並び、市の歴史のいまだ知られざる側面を示す資料に触れられる。7...