ヒマワリに願い 帯広署で採取した種 市民に無料配布

署員が参加して行われたヒマワリの種の採取作業
ヒマワリの花に交通安全への思いを込める、全国の警察で広がる「ひまわりの絆プロジェクト」で、帯広署で種の採取が行われ、市民にも無料で配布されている。種は同署で募金箱とともに設置され、募金は犯罪被害者支援に利用される。
同プロジェクトは京都府内で交通事故で亡くなった男児が育てていたヒマワリの種を警察官が譲り受けて育て、全国の警察署で植栽されている取り組み。管内でも5警察署(帯広、池田、本別、新得、広尾)で行われている。
帯広署では昨年、プランターで育てたヒマワリから種を取り、今年はその種で同署前の植栽スペースに100本と帯広市内の幸福交通公園(旧国鉄幸福駅)で300本の苗や種が植えられ、8月から9月にかけて大輪の花を咲かせた。
帯広署での収穫は10月中に行われ、乾燥作業を経た後、今月12日には帯広署の浅野慎哉交通1課長、吉尾英樹警務課相談係長兼被害者支援係長ら署員が参加し、約120本のヒマワリから種を採取し、配布用に20粒ずつ袋詰めにした。袋には署員が描いた、ばん馬や牛などのイラストがあしらわれている。

帯広署で配布しているヒマワリの種と犯罪被害者支援のための募金箱
吉尾係長は「交通事故ゼロへ思いを込めて市民の皆さんにも種をまいてもらえればうれしい。募金は交通犯罪を含めた被害者支援に利用されるのでぜひご協力を」と話していた。
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