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「山幸」が国際品種に 国内3例目 池田独自のワイン用ブドウ

国際品種登録されたワイン原料ブドウ「山幸」

 池田町のワイン原料用ブドウの独自品種「山幸」が、国際ブドウ・ワイン機構(OIV、フランス)から「Yamasachi」として品種登録された。日本産のワイン原料用ブドウで国際品種登録されたのは「甲州」「マスカット・ベーリーA」(いずれも山梨)に次いで3品種目。安井美裕町長は「十勝ワインに携わった多くの人たちの思いが一つの形になった」と喜んでいる。

 OIVへの申請業務を担った独立行政法人・酒類総合研究所(広島)が19日に発表した。

 「山幸」は赤ワイン醸造用の品種。欧州系のフレンチハイブリッド「セイベル13053」を耐寒性や収量性を目的にクローン選抜した品種「清見」と山ブドウを掛け合わせ、さらに選抜した。「清舞」と並んで農林水産省から独自品種として認められている。

 町は「山幸」の認知度を世界基準に引き上げるため、国際品種登録の作業に着手。酒類総研との共同研究で2018、19年の2年間、形質分析や遺伝子解析を行った。昨年6月に申請し、今月までに国際品種登録されることが確定した。近く、「国際ブドウ品種及び同義語リスト」に掲載される。

 OIVは、フランスに拠点を置くブドウ栽培や品種、ワイン醸造の研究機関。欧州連合では、EU域外のワインのラベルにブドウ品種を表示する場合、OIVなど国際機関のリストに記載されていることが必須条件。未登録の場合は「日本産ワイン」という表記しかできない。

 「山幸」を原料とする十勝ワインの商品は今後、EUに輸出する際は「Yamasachi」の表記が可能に。欧州産の「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」などと同じ扱いになる。

 安井町長は「十勝ワインのEUへの輸出も視野にワイン事業を進める。池田町のみならず日本のワイン文化の振興に大きく寄与できるものと期待している」と述べた。

 酒類総研の後藤奈美理事長は「山幸を原料にしたワインの国際舞台での健闘を願っている」とコメントした。

「山幸」を原料にした十勝ワイン商品

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