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児童が町長に提言 竹富町の3校児童

提言を発表した後、議員や町職員らと、ふるさとづくりに決意を新たにする児童ら=8日午後、竹富町議会議場

 県の2017年度沖縄離島体験交流促進事業(離島版)を通して考え、話し合った西表島の将来像や実施してほしい取り組みを提案する町長提言発表会が8日午後、竹富町役場内の議会議場で開かれた。大原小学校(新里勲校長)と西表小学校(宮城弘之校長)、白浜小学校(重信知雅子校長)の5年生計19人が西大舛髙旬町長や新博文議長、仲田森和教育長らを前に堂々と発表し、「海はきれいなままがいい。自然がいっぱいのままがいい。笑顔いっぱいで過ごしていたい」と、ふるさとへの思いを伝えた。  同事業は、県内離島の児童らが各島々を行き来し、互いの島の良さを再認識するもの。3校の児童らは宮古島で講演・ワークショップに参加したのち、ことし7月に伊良部島と池間島に分かれて民泊し、農漁業などを体験した。  西表小の男子児童2人は、島の希少野生動植物の豊かさに着目。自然環境保全に向けたロボット開発「パーフェクト・ネイチャー・ディフェンス(P・N・D)ロボ」を発表し、▽森を観察する監視カメラ付きの目▽種を植えながら歩く足▽肥料をまく手|など特徴を解説した。  このほか、イリオモテヤマネコ型の公園や自然を間近で味わえるホテル、動物と触れ合えるトンネル、セマルハコガメをモチーフにした特産品クッキーなど、独創性あふれるアイデアを次々と提言した。  西大舛町長は「貴重な経験をしてきた皆さんから、西表島の自然をいかに守るかの強い思いを受け取った」と感謝。  大原小の交通グループが提言したガラス張りの水中道路案に触れ、「上原と鳩間島を水中道路でつなぐことができたらと同じく考える。みんながおじいちゃん、おばあちゃんになっても、この島が良いと思えるような町づくりに取り組みたい」と述べた。  司会・進行役を務めた大原小の平川楓大君(11)は「少し緊張したが、スムーズにできた。(体験交流で)他の島にも西表にも良いところがあると知ることができた」と達成感をにじませた。

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