「星ケ塔遺跡」発見100年で見学会 長野県下諏訪町
星ケ塔遺跡にある採掘坑を見学する参加者
下諏訪町と町教育委員会は15日、同町の東俣国有林内にある国史跡「星ケ塔遺跡」の現地見学会を開いた。遺跡発見100周年を記念した事業の一環。普段は一般の人が立ち入ることができない遺跡内を、遺跡の調査を行った宮坂清さんが案内し、歴史やこれまでの調査で明らかになったことを紹介した。
星ケ塔遺跡は縄文時代の黒曜石採掘遺跡で、日本遺産「星降る中部高地」の構成遺跡の一つ。広さ約3万5000平方メートルの範囲内に採掘跡が193カ所見つかっており、星ケ塔遺跡の黒曜石は理化学的産地分析により東北から東海地方までの広い範囲に供給されてたことが明らかになっている。
見学会では、参加者が約3000年前の縄文時代晩期の黒曜石採掘坑にじっくり目を向けた。宮坂さんは、深さ約4メートルで3メートル四方に掘った所にある黒曜石の岩脈を採掘した跡だと紹介。縄文時代晩期は諏訪地域に人々が暮らしていなかった時期だとし、「山梨県北杜市の金生遺跡から星ケ塔の黒曜石が出土しているので、採掘に来ていたのではないか」と解説した。
参加した高校2年生は「考古学に興味があったので参加したが、すごくいい経験になった」と話していた。
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