石垣島とジョグジャカルタつなぐ 南東芸術交流 オンラインで相互の伝統文化披露
演技後笑顔で「ありがとうございました」とメッセージを送る八重高郷土芸能部=12日午後、石垣市民会館中ホール
ジョグジャカルタの伝統的な舞踊劇に見入る参加者ら=12日午後、石垣市民会館中ホール
石垣島とインドネシアの古都・ジョグジャカルタを芸能でつなぐ「南東芸術交流~ジョグジャカルタ・石垣島伝統芸能が生きるまちがまじわる」(石垣コミュニティーエフエム主催)が12日夕、石垣市民会館中ホールと国立ジョグジャカルタ芸術専門高校アリーナをオンラインで結んで開催され、地域に根付く伝統文化を通した交流を行った。
八重山の市民による文化創造を支援する「シマノバ」の活動の一環。(一社)ブルーオーシャンの岡田智博代表とジョグジャカルタで伝統舞踊の踊り手として活躍する横須賀智美さんがディレクターとなり、伝統芸能とともに暮らす市民の交流を通して、文化活動の新たな手法や可能性を紡ごうと実施された。
ジョグジャカルタからは芸術専門高校の学生による伝統古典舞踊や人形遣い「ワヤン・クリッ」や青年団組織「ニュスグス・グデュルッ」による舞踊「ランパック・ブト」などが披露された。
石垣島からは八重高郷土芸能部、八重農郷土芸能部、八重山民俗舞踊光扇会荻堂久子舞踊研究所が出演。八重高は「やりくぬひょう」、「山バレーユンタ」など10曲、八重農は「稲が種子アヨー」や「マミドーマ」など5曲、荻堂久子舞踊研究所は「赤馬節」、「寿の舞」を披露した。
演技終了後は演者や指導者間でそれぞれ感想や質問を交わして交流。今後の互いの活動に対してエールを送り合った。
参加した八重農郷土芸能部の平良美夢部長(18)は「沖縄、八重山の芸能は見慣れていたけどインドネシアの芸能は曲のテンポや雰囲気、派手さなど全てが違っていた。新しい刺激をもらえた」と振り返り「八重山の芸能も知ってもらえるよう明るく元気よく踊ることができた」と笑顔を見せた。
岡田代表は「コロナ禍でこうした文化交流ができたのは良かったし、互いの励みになったと思う。これからも新しい形の交流を続けていけたら」と語った。
国の国際交流基金アジアセンター「アジア・市民交流助成」を得て開催された。同日は無観客で行われ、15日からオンラインでFMいしがきサンサンラジオのホームページで無料配信される。
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